「今500万でもこっちだと3000万円稼げる」 渡韓したコーチが思う、韓国で活躍できる投手とは

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   プロ野球中日、横浜、楽天でプレーした野球解説者の中村武志氏(56)が2023年8月24日に公開された巨人打撃チーフコーチ・デーブ大久保氏(56)のユーチューブ動画に出演し、自身の経験をもとに韓国プロ野球に言及した。

   中村氏は84年ドラフト会議で中日から1位で指名されて入団。捕手として15年間プレーし、02年に横浜に移籍した。04年オフに無償トレードで楽天に移籍し、05年に現役を引退した。

  • YouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」より
    YouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」より
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「どこでも野球は一緒だから」

   引退後は横浜、中日、ロッテでバッテリーコーチなどを歴任。14年オフに韓国プロ野球起亜タイガースの1軍バッテリーコーチに就任し、4年間指導に当たった。17年にはチームをレギュラーシーズン、韓国シリーズ(日本シリーズに相当)制覇に導いた。

   韓国での4年間で様々なタイプの打者を指導してきた中村氏は、自身の経験から「韓国の打者は直球に強い」と解説した。「170キロのスピードは見たことないけど、真っすぐが絶対に来る、170キロ出ます(と分かっていたら)、あいつら打つよ。真っすぐだけは滅法強い」と強調した。

   一方で変化球への対応力に関しては疑問符がつくようで、「日本の1軍にいけそうな、いけなさそうなピッチャー。特に変化球の良いピッチャーは、韓国に行って(球団が)外国人枠で取ってくれると1億円稼げます。日本で1軍に上がれないピッチャーとかね」と持論を述べた。

   さらに「どこでも野球は一緒だから」とし、「『そういう考えを持ってもいいんじゃないかな』と韓国に行って思った。中日のあいつ、ここに来たら今(年俸が)5、600万円だけどこっちだと絶対3000万円くらい稼げるなと」と続けた。

   中村氏は、ロッテ、巨人、オリックスでプレーした韓国の国民的英雄イ・スンヨプ氏(47)の近況にも触れた。イ氏は08年北京五輪野球競技の金メダリストで、韓国プロ野球で数々のタイトルを獲得した後、日本に渡ってプレー。17年に現役を引退し、22年オフに韓国プロリーグ・斗山ベアーズの監督に就任した。

   中村氏は「スンちゃん頑張ってる。(今季)出足つまずいたけど今グーッと来ているよ。プレーオフ出れるよ。スンちゃんはジェントルマンだよね」と語った。斗山ベアーズは24日時点でポストシーズン進出圏内の5位につけている。

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