最凶ヒグマOSO18、ジビエ料理で炭火焼になっていた! 提供開始後に判明...店「人を襲ってなくてよかった」

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   北海道東部の標茶町や厚岸町で66頭もの牛を襲い、駆除されたヒグマ「OSO18」を、東京・日本橋にあるジビエ料理店がヒグマ肉の炭火焼として提供していたことが明らかになり、SNSで驚きの声が上がっている。

   店は2023年8月25日、OSO18だと発覚した時「すでに提供していたので、人を襲ってなくてよかったと思いました」とJ-CASTニュースの取材に打ち明けた。9月7日にお清めをしたあと「カムイオハウ(熊鍋)」として再び提供する予定だという。

  • ジビエ料理店「あまからくまから」公式サイトより
    ジビエ料理店「あまからくまから」公式サイトより
  • ヒグマ肉の炭火焼き(同店提供)
    ヒグマ肉の炭火焼き(同店提供)
  • ジビエ料理店「あまからくまから」公式サイトより
  • ヒグマ肉の炭火焼き(同店提供)

「食べてみたい人も多いだろうと思いました」

   最初の被害が確認されたのは19年7月だった。標茶町オソツベツで牛が襲われた。この地名と、足の幅が18センチあるとみられたことに由来して「OSO18」と名付けられたこのヒグマは、のちに66頭の牛を襲い、死んだ牛は32頭にのぼった。

   こうした中、北海道は23年8月22日、釧路町の捕獲従事者が7月30日にOSO18を駆除したと発表した。釧路町は当初OSO18とは考えていなかったが、その後のDNA調査によってOSO18だったとわかった。

   駆除が話題になる中、ジビエ料理店「あまからくまから」が同日、提供していた「ヒグマ肉の炭火焼」の肉がOSO18だと判明したとX(旧ツイッター)で報告。25日までに3万3000件以上のリポストを集めるなど話題になった。

   OSO18を提供しているとわかった時、同店はどのように感じたのか。取材に対し「すでに提供していたので、人を襲ってなくてよかったと思いました。また食べてみたい人も多いだろうと思いました」と心境を明かす。

   元々のフォロワーは50人程度だったが、今回の件で850人以上増えた。これほどの話題になったのは想定外だった。OSO18を提供しはじめたのは8月10日ごろ。仕入れ先から連絡があり、DNA鑑定でOSO18だとわかったのは8月21日だった。

   OSO18に対し、同店は「酪農家さんたちが電気柵の設置など多大な費用が発生したり、可愛がっていた牛がやられ悲しんでいるのをニュースで見ていたので、駆除されてよかったと思います」と述べる。

   同店は9月7日にOSO18をお清めしたあと、「カムイオハウ(熊鍋)」として再び提供する予定だ。「駆除されたからには、たくさんの人に食べていただきたいです。無駄なく全て使い切りたいと思います」とし、「たくさんの人を悩ませたOSOも最後はたくさんの人を喜ばせることができるのではないかと思います」と語っている。

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