ヤクルトが借金16で5位低迷も... 「高津監督と選手の結束は強い」

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   ヤクルトがCS進出に向け、絶望的な状況に追い込まれた。24日の巨人戦(東京ドーム)で3-5と敗れ、今季10度目のカード3連敗。借金はワーストの16に膨らみ、3位・巨人に9ゲーム差に突き放された。

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「来年はきっちり立て直すでしょう」

   先発のエルビン・ロドリゲスは5回まで1失点と踏ん張っていたが、6回に先頭の門脇誠から3者連続四球で降板。大西広樹が登板も坂本勇人に右犠飛、丸佳浩に右越え3ランで4点を奪われ、試合の大勢が決まった。

   21、22年とリーグ連覇を飾り、今年も優勝候補として戦前の下馬評は高かったが、4番の村上宗隆が春先から絶不調で、塩見泰隆、山田哲人ら主力も次々に故障で離脱。投手陣もリーグワーストの防御率3.71と不安定で白星を積み重ねられない。5月中旬には1つの引き分けを挟んで12連敗と長いトンネルから抜け出せなかった。

   期待を大きく裏切る結果になったが、チーム内からは不協和音が聞かれないという。ヤクルトを取材するスポーツ紙記者は「この戦力でリーグ連覇できたことが凄い。21,22年と2年連続で2ケタ投手を挙げた先発投手が1人もいないですから。ベンチワークに長けた高津監督でも今年は主力選手に故障が相次ぎ、戦力的に厳しかった。打撃不振の長岡秀樹を我慢強くスタメンで起用し続けたのも来季以降を見据えている。選手サイドから高津監督への不満は聞かれないですし、結束力は固い。ヤクルトの過去の戦いぶりを見ると、下位に沈むか優勝まで突っ走るか極端なチームです。勝ち方を知っているチームなので、来年はきっちり立て直すでしょう」と期待を込める。

   高津監督は来年も続投となる。覇権奪回に向け、新たなチーム作りはすでに始まっている。(中町顕吾)

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