老舗つまようじ会社、転売ヤーの「相乗り出品」被害に 何とか撃退も...Amazon利用者に注意喚起

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高額出品者が撤退...SNSのおかげ?

   菊水産業が注意喚起を行うと、フォロワーから心配の声が寄せられた。高額転売を行う事業者を通報したと報告するユーザーもいたという。さらに同業者からたくさんの助言が寄せられたという。

   とくに心強かったのが、アパレルブランドnakotaの代表取締役・吉田真太郎さんだった。日ごろから付き合いがあったが、Xの投稿を見てダイレクトメッセージで相談に乗ってもらったという。

「アマゾンのカスタマーセンターは時間がかかるから自分で対応したほうがいいと、連絡をくれました。アマゾンを通じて高額で出品している事業者たちに、無在庫販売による転売を行っているとして、弊社の商品の出品取り下げなどを要求しました。無在庫販売はアマゾンの規約でも禁じられています。今回は完全に在庫がない、製造元にもどこにもない状態ですので、絶対に言い逃れできない状況だったはずです。文面はほとんど吉田さんが考えてくれました」

   21日の夕方に通告すると、4事業者全てが22日昼までに出品を取り下げた。末延さんは「在庫が無いものの予約販売を行うのは詐欺だと思う。絶対に届くわけがなく、悪質だと感じた」と振り返る。

   菊水産業はまだ、アマゾンに正規価格での出品は行えていない。しかし今回の転売騒動によってふたたびSNSで注目を集めたことで、フォロワー数が増えた。さらにこれを機に立ち上げた自社サイトには、すでに400件以上の予約注文が寄せられたという。

   末延さんは次のように呼びかける。

「購入者の方々も、日ごろから『誰が売っていて、どこが発送するか』注意する必要があると考えています。私自身も便利な通販サイトを日ごろからよく利用していますが、何か変だなと感じたら、調べてみてほしいです。実際に出品者の電話番号が繋がらなかったり、住所が変だったりしたという話も聞きます。私自身も今後、気を付けていきたいです」
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