瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ、STU48がコンサートの様子を記録した書籍を出版することになり、メンバー4人が2023年8月20日、都内の書店で記者会見した。
STU48では、シングル曲で最も多くセンターを務め、グループの顔として知られてきた瀧野由美子さん(25)が7月29日にグループからの卒業を発表したばかり。「次の顔」が注目される中での主要メンバーの登壇で、「穴を埋められるように、私たちも成長していきたい」といった決意表明も相次いだ。
瀧野さんのように「後輩に大きな背中を見せられるような存在になりたい」
STU48は17年の発足以来、最新曲「息をする心」(23年3月発売)まで9枚のシングルをリリース。そのうち、前作「花は誰のもの?」(22年4月発売)では、瀧野さん、石田千穂さん(21)、中村舞さん(24)の3人が楽曲を披露する場所や場面によってセンターポジションを務める「トライアングルセンター」と呼ばれる仕組みを取り入れた。これを含めると、瀧野さんは9作中7作でセンターを務めた「グループの顔」だ。
会見には、石田さん、中村さん、岩田陽菜(ひな)さん(20)さん、沖侑果(ゆうか)さん(23)の4人が登場。石田さん、岩田さんは瀧野さんと同期の1期生で、中村さん、沖さんは18年デビューのドラフト3期生。4人とも、加入以降の全シングルで「選抜」メンバーに選ばれ、石田さんは3回、中村さんは1回センターを務めたことがある。
岩田さんによると、「ゆみりん(瀧野さん)がSTU48のセンターとして引っ張ってくれていたので、ゆみりんがいるからこその安心感がやっぱりあった」。「これから先、ちょっと不安だな、と思うこともたくさんある」と明かした上で、「ゆみりんがいなくても大丈夫だよ」という点を瀧野さんに多く見せたい、と話した。
沖さんは、瀧野さんのように「後輩に大きな背中を見せられるような存在になりたい」。「その穴を埋められるように、私たちも成長していきたい」と意気込んだ。
登壇した4人中3人に写真集の出版経験
登壇した4人のうち、中村さん以外の3人は写真集を出版したことがある。この点を指摘された中村さんは、
「STUメンバーが続々と、どんどん出していて、自分もやっぱりアイドル人生で何か残したくって、そういう写真集とかはすごく夢で...。いずれできたらいいな、とはすごく思ってるんですけど...」
などと願望を語り、出版が実現した際にやりたいことに話題が移ると、沖さんが横から「レオタード」と一言。中村さんが2歳の頃から高校卒業までクラシックバレエを16年間習っていたことにちなむエピソードで、中村さんは
「変な意味ではなくて、いつもとは違う自分の一面が見せられたら」
と解説していた。
書籍は「STU48 6th Anniversary Concert Documentary Book-届け、あなたのもとへ- 」(玄光社、8月28日発売)。23年4月に行われた6周年記念コンサートや、楽曲に対してファンが投票した結果をランキング形式で発表するコンサート「リクエストアワー」(リクアワ)の様子を収めた。岩田さんは
「『声出しあり、有観客』がかなり久しぶりだったので、ファンの皆さんもメンバーも盛り上がっている一体感のある写真が印象に残っています」
とアピールした。
STU48は24年には7周年を迎える。石田さんは
「STU48は瀬戸内7県だったり、いろいろ『7』にゆかりを持っているグループだと思っているので、特に気合を入れて、3期生も入ってきたので、パワーアップしていけるように頑張ります!」
などと意気込んで会見を締めくくった。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)