亀田和毅にSバンタム級「挑戦者決定戦」指令 フェザー級転向表明も...ファン「井上尚弥とやりたいなら決定戦に臨めばいい」

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   プロボクシングのWBA(世界ボクシング協会)は2023年8月19日、世界スーパーバンタム級1位・亀田和毅(TMK、32)と元同級王者で現同級2位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、28)に挑戦者決定戦を行うよう指令を出した。WBAは公式サイトを通じて、両陣営に対戦交渉をするために30日間の猶予を与えたと発表した。

  • 亀田和毅選手(写真:山口裕朗/アフロ)
    亀田和毅選手(写真:山口裕朗/アフロ)
  • 亀田和毅選手(写真:山口裕朗/アフロ)

WBA王者タパレスは井上との対戦濃厚

   亀田は21年12月にメキシコでWBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を行い、ヨンフレス・パレホ(ベネズエラ、37)を3-0の判定で破り、当時WBA・IBF同級王者だったアフマダリエフへの挑戦権を獲得。ところが王者への挑戦権を持ちながら世界戦の機会に恵まれず、8月11日に1階級上のフェザー級への転向を表明した。

   一方のアフマダリエフは王者だった今年4月に防衛戦を行い、挑戦者マーロン・タパレス(フィリピン、31)に敗れ王座陥落。WBA王座とともにIBFのベルトも失った。WBAの最新世界ランキングで同級2位にランクされ、1位・亀田との挑戦者決定戦の指令が下った。

   WBAから対戦指令が下ったものの、亀田はすでにフェザー級転向を表明していることからアフマダリエフとの挑戦者決定戦に出場する可能性は低いとみられる。WBAの発表によると、両陣営が30日以内に合意に達しない場合、またはどちらかが試合の署名を拒否した場合にWBAが入札を要求する可能性があるとしている。

   仮に挑戦者決定戦が行われた場合、勝者はWBA・IBF世界スーパーバンタム級王者タパレスと対戦する権利を獲得する。タパレスは年内にもWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋、30)との4団体王座統一戦を行う可能性が高く、王座統一戦の勝者がターゲットとなる。

「和毅とMJ、単純に見たいけどねぇ」

   亀田が挑戦者決定戦に出場して勝利し、井上が4団体王座統一戦でタパレスを破れば対戦の可能性が出てくる。亀田が長らく世界戦の機会に恵まれなかったこともあり、インターネットではアフマダリエフと対戦し挑戦権獲得を期待する声が上がっている。

   旧ツイッター(現X)には、「強いアフマダリエフとやったほうがええよ!勝てば、誰もが認めると思う」「和毅とMJ(=アフマダリエフ)、単純に見たいけどねぇ」「もし勝てば井上尚弥との対戦はベルト持ってなくてもかなり現実的になると思う」「亀田和毅は井上尚弥とやりたいのならアフマダリエフとの挑戦者決定戦に臨めばいい」などの声が寄せられた。

   スポーツ紙などの報道によると、亀田は所属ジムと話し合いの末、フェザー級に上げて世界3階級制覇を目指すことを決意。年内にフェザー級の世界ランク入りをし、来年中に世界王座獲得を計画しているという。

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