「対決より解決」vs「非自民・非共産」で舌戦 国民民主・代表選が告示

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代表選後は「ノーサイドです」と口そろえる

   野党結集をめぐる議論で記憶に新しいのが17年の「希望の党」騒動だ。前原氏が代表を務めていた民進党が、小池百合子氏率いる希望の党に合流を決めたものの、小池氏が民進の一部を「排除」すると発言したことに反発した枝野幸男氏らが立憲民主党を結党。その結果、17年の衆院選で希望の党が失速した騒動だ。

   当時の経緯を念頭に、記者からは

「非自民・非共産による『大きな塊』を実現した場合は、リベラル系の立憲の一部は切り捨てないといけない。また『排除の理論』をやるのかどうかは分からないが、『夢をもう一度』と、私にはそういう風にしか見えない」

という指摘も出た。

   玉木氏は、国民民主が立憲の一部と合流するとなると、一部は合流せずに「新生立憲民主党」「純粋立憲民主党」のような勢力が発生すると指摘。さらに、「反自民」と「反共産」の間には「半共産」のような勢力が残るとして、

「いつまでたっても野党の結集ができなくなる。だから、一つの党にまとめようとする努力は、どこかで必ず破綻してしまう。それであれば、やはりある程度考えの似通ったところで連立政権を目指した方が、党を一つにするよりは現実的ではないか」

などと、改めて「大きな塊」に否定的な見解を述べた。

   対する前原氏は、

「同じことをしたいと思っている。野党をまとめたいと思っている。同じことをやり続けたいと思っている。あの失敗をしないために、もう一度、野党が固まるような取り組みをしたい。だから代表選に出ている」

と話した。

   小政党で苛烈な選挙戦を展開した場合、選挙後に禍根が残り、片方が離党するなどして党が割れる可能性も指摘される。代表選後の対応について問われると、両者は「ノーサイドです」とのみ答えた。

   代表選は「党員・サポーター」「地方自治体議員」「公認候補予定者」「国会議員」の4区分で計111ポイントを争う仕組みで、9月2日の臨時党大会で開票される。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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