たこ焼きはどこまで大きく作れる? 京大物理学者らガチ考察...「賢さの無駄遣いたまらん」論文話題、その内容は

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

人気YouTuberが橋本教授の理論を検証すると...

   橋本教授は21年2月、日常で生まれた疑問を物理の視点で考える書籍「物理学者のすごい思考法」を集英社インターナショナルから発売した。その中で、たこ焼き半径の上限に関する理論にも触れている。詳細は書籍に記されているが、橋本教授は「たこ焼きをその形状が安定なまま巨大化させるためには扁平にしないといけない」と予測を立てた。

   取材に対し橋本教授は、集英社インターナショナルからこの書籍の販促企画として、人気YouTubeチャンネル「ラムダ技術部」とのコラボが持ち掛けられたと明かす。公開された動画によれば、ラムダ技術部では次のように橋本さんの予測を検証している。

   まず普通の円形のたこ焼きを大きくできるか挑戦する。出来上がった半径4.25センチのたこ焼きを割ってみると、中身がしっかりと固まってしまいトロトロ具合が少なかった。火加減を調整して柔らかめのたこ焼きを作るも、自重を支えきれずどんどん変形してしまう。これは橋本教授の考える「たこ焼き」の本質にそぐわない。

   そこで橋本教授が提唱した理論を検証する。球体のたこ焼きを、形が維持できる状態で巨大化すると、表面のカリッとした部分が厚くなり、先述のようなたこ焼きらしからぬ食感になる。しかし扁平にすれば、たこ焼き全体の厚みが薄くなり、中のトロトロ具合も残せるのではないかという。

   ラムダ技術部を運営する入江一帆さんがホットプレートで扁平なたこ焼きを作ると、安定感があり中身もトロトロなたこ焼きができたという。出来上がったたこ焼きのビジュアルについて、橋本教授は思わずこう漏らす。

「これはお好み焼きやねぇ...」

   入江さんは「たこ焼きを球のまま巨大化すると食感か形状を犠牲にしなければならない」「扁平な形状であれば巨大なたこ焼きを焼くことができる」と結論付ける。橋本さんが再び「うーん、お好み焼きやね!」と笑顔でツッコミを入れて、検証は締めくくられた。

   SNSで話題になったのは、この検証動画を踏まえて執筆された論文だった。

姉妹サイト