平成期にアニメ化までした人気漫画「ミルモでポン!」のラバーマスコットが2023年9月、カプセルトイとして発売される──。X(ツイッター)で情報が拡散され、ファンから「激アツすぎる」などと喜びの声があがっている。
なぜ今、商品化が実現したのか。発売元に企画背景などを取材した。
発売は9月中~下旬ごろ
「ミルモでポン!」は、マグカップから現れたへそ曲がりな恋の妖精「ミルモ」と、中学生の女の子「南楓」を取り巻く日々を描いたファンタジーなラブコメ作品となっている。
原作は漫画家・篠塚ひろむさんが手がけ、2001~2006年に小学館の少女漫画誌「ちゃお」で連載された。アニメシリーズ「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」は全4期。
23年6月には女性アイドルグループ「≒JOY」(ニアリーイコールジョイ)の出演により舞台化を果たし、これを記念して、ちゃおに描き下ろし漫画が掲載された。
Xで注目されているのは、ラバーマスコット全5種のカプセルトイだ。それぞれ、ミルモをはじめ妖精のリルム、ヤシチ、ムルモがマグカップに入っている姿や楓がデザインされている。
発売の喜びを「平成女泣いてます」などと伝える投稿が8月にあり、1万3000件を超えてリポストされ、「これはコンプしたいレベルで欲しい...懐かしすぎる...」「激アツすぎる」といった反応が広がっている。新規描き起こしとの情報もあり、「令和やぞ!!」と驚く声もでた。
発売元にあたるフクヤ(東京都千代田区)のカプセルトイチーム担当者は、当該商品は9月下旬ごろに発売するとJ-CASTニュースに答えた。価格は税込み300円。
企画背景は「リバイバルブームを参考にしつつ」
Xの反響は、「『当時読んでいた!』『懐かしい!』『絶対回す!』といったお声を頂戴し、とても嬉しく思っております。本当にありがとうございます!」と受け止めている。取材依頼も多く、反響の大きさに驚いているという。
社内ではカプセルトイの企画・営業を務め、「仕事を抜きにしてもキャラクターやカプセルトイが大好きでして...社内の企画会議やお客さまに対しても、トレンドを踏まえたうえで"自分が欲しいもの"を提案し商品化を行ってきました」と振り返る。
そのうえで、商品化の背景を次のように説明した。
「今回についても、直近で流行っているリバイバルブームを参考にしつつ、私の当時大好きだった作品のひとつである『ミルモでポン!』を商品化したい!という思いで実現した企画になります」
デザインは「愛を持って」こだわった。著者、小学館監修のもと担当者自身が作品に沿ったキャラクター・表情・アイテム・ポーズなどを考え、フクヤで描き起こしたという。「作中で印象的なアイテムである"マグカップ"を取り入れ、各キャラらしい表情にしております」とも魅力を伝える。
「ミルモたちをお迎えに、ぜひカプセルトイ売り場に遊びにきてください!」と呼びかけた。
「みなさまに喜んでいただける商品をこれからも展開できるように頑張ります」と意気込んでおり、ちゃおの作品に関しては「きらりん☆レボリューション」や「ふしぎ星の☆ふたご姫」のカプセルトイを企画し、11月に発売予定だと明かす。
「当時作品が好きだった方には分かっていただける、たくさんのこだわりと愛を詰め込んでいます。ぜひチェックしてください!」