「見た人の心が温まるような写真」を表彰
当初は、入賞作品を応募者の居住地や実名とともに公式サイトに掲載すると告知していたが、SNSでは被写体のプライバシーに関する懸念が噴出した。こうした声を受け9日、応募名を匿名やアカウント名にすることを認め、個人が特定されないよう加工できるようにするなど訂正していた。
コンクールを通じて、目的である「安心して子供を産み育てることができる社会づくりの機運を高める」ことはできるのか。こども家庭庁は次の見解を示す。
「本コンクールを通じ、見た人の心が温まるような写真を皆さんに共有することにより、安心してこどもを産み育てることができる社会づくりに向けた機運醸成につながればと考えております」
コンクールという形式については、「これまでの実施を重ねて一定程度定着してきた」として、本年度もこれを踏襲する形で実施したという。
SNSでは一部で「子供がいる楽しそうな家庭の写真を集めるコンクールの何が悪いんだ?」「『幸せな家族』にいろんな形がある、を写真に残すだけよ」「すごくいいテーマじゃないですか。私は賛成です」などと肯定的な声もある。
SNSで広がった、どこにも居場所がないと感じている子どもや人間関係にトラブルを抱えている子どもたちに配慮がないといった批判については、「ご指摘のお声については、真摯に受けとめております」と受け止める。
「困難を抱えたり生きづらさを感じているこども・若者への支援は従前より取り組んできたところであり、こうした困難を抱える方が必要な支援を受けられるよう、取組をしっかり前へ進めてまいりたいと考えています」