プロ野球横浜、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(64)が、2023年8月17日に公開したユーチューブ動画でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)次期監督に関して言及した。3月に開催されたWBCで日本代表を世界一に導いた栗山英樹監督(62)が6月に退任し、後任選びに注目が集まっている。
冒頭でアシスタントが「ここにきて元巨人の高橋由伸さんが最有力候補として急浮上していることが明らかになったという記事が出ました」と切り出すと、高木氏は「キャラクターとしては最高だけどね。爽やかだし、格好いいし。でも由伸やるかね?」と疑問符を付けた。
「すごい選手たちが来たからといって勝てる問題ではない」
高橋由伸氏(48)は97年ドラフト会議で巨人を1位で逆指名して入団。チームでは主力として活躍し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞など数々のタイトルを獲得した。15年に現役を引退し、翌16年シーズンから18年シーズンまで巨人の監督を務めた。19年からは野球解説者として活躍している。
高木氏は高橋氏の性格を考慮し、WBC監督就任の可能性に言及。「あまり目立ちたがり屋じゃないからね。勝手に周りが目立たすように仕向けているだけで。『そっとしといてくださいよ』みたいなタイプの人間なんだよね。それがWBCの監督を受けるのかなとか思うんだよね」と述べた。
さらに「優勝した後に(監督を)やるのは相当なプレッシャーがある」とし、「すごい選手たちが来たからといって勝てる問題ではない。ひとつになれるかどうか。これを今年させたのがダルビッシュだよ。人が中心に集まり、それで乱さなかった。ここが優勝の1番の要因だしね。そこの中心にいたのが大谷。まとめたのはダルビッシュ」と解説した。
元巨人の選手で大リーグのヤンキースやエンゼルスなどで活躍した松井秀喜氏(49)の監督就任の可能性については「やらないと思うよ」との見解を示し、その理由を次のように説明した。
「やるんだったら巨人の監督をやってるよ。一気に注目度は上がると思うけどやりたがらないよね。一説によると、読売もチームに呼んでいるのだけれどもなかなか入ってこない。だからやりたがらないと思うよ。巨人軍のユニフォームに袖を通してないのにいきなりWBCは通さないと思うよ。彼の人間性を考えると。筋に反するということでね」
スポーツ紙などの報道によると、後任は8月末をめどに決定するという。