沖縄県警は、ビーチの管理側を立ち入り調査したと明かす
沖縄県では、2022年は海洋危険生物による刺咬症105件のうち4割強に当たる44件がハブクラゲによる被害だったとし、23年も7月1日から8月31日までハブクラゲ注意報を発令していた。
今回の事故について、県の衛生薬務課は8月17日、J-CASTニュースの取材に対し、警察側から情報提供を受けたと説明した。
それによると、11日は名護市内のビーチで、午前10時ごろに7歳の男児、16時ごろに7歳の女児がハブクラゲに刺された。ビーチのクラゲネット内で刺されたのかなど詳細は分からないという。
沖縄県警の名護署は17日、ビーチ管理がどうなっていたのかについて、管理側を立ち入り調査していることを取材に明らかにした。ただ、広報案件ではないため、具体的な内容については控えたいとした。
ツイッターで訴えた女児の親族側は17日、取材に応じ、当時の状況を明かした。
「午後4時ごろに、女の子が海に入った瞬間、『痛い』と声を上げました。長い触手が左足に絡まっており、それを手ではがそうとして、両手両足が酷いことになっていました。ぐったりしていたので、助けを求めて、ホテルに宿泊していた医者が何度も蘇生を試みてくれました。それでも難しく、AED(自動体外式除細動器)を誰かが持ってきたときに、ようやく息を吹き返しました。結局、AEDは使いませんでしたが、ドクターヘリが到着するまで、発生から47分が経っていました」
今回の事故をツイッターに投稿したのは、ハブクラゲの知識を持ってほしいと思ったことと、その症例が分かる小児専門の皮膚科医を教えてほしいと思ったからだとした。投稿による影響を考えて、ホテル名は伏せることにしたという。