「広島よりDeNAの方が余力ある」元巨人コーチ見解 逆転優勝のカギは?

   プロ野球阪神は2023年8月16日、マツダスタジアムで広島に5-3で勝利し優勝マジック「29」が点灯した。初回に1点を先制されるも直後の2回に4点を獲得して逆転。1点リードの9回に原口文仁外野手(31)のタイムリーで1点を追加し、最後は守護神・岩崎優投手(32)が三者凡退に抑えた。

   18年ぶりのリーグ優勝に前進した岡田阪神。2位・広島とは8ゲーム差、3位DeNAとの差は11ゲームに広がった。このまま優勝へと突っ走るのか。それとも逆転劇が起こるのか。J-CASTニュースは、巨人で戦略コーチを務めた野球解説者の橋上秀樹氏(57)に分析してもらった。

  • 画像はイメージ
    画像はイメージ
  • 画像はイメージ

「近年の阪神にはなかった光景」

   橋上氏は16日の広島戦について「阪神の接戦の強さが前面に出た勝ち方でした」と評価し、チームの現状を次のように分析した。

「中継ぎ陣に若干疲労が出てきているなか、桐敷(拓馬)投手が非常に良い働きをしている。いい意味でチーム内での競争があると思います。『あいつができるなら俺もできる』というような感じで、みな仕事ができている。チーム全体の流れが良い証。ひとつふたつのミスがあったとしてもそれほどピリピリしていない。チームに余裕があるので若い選手を委縮させない空気がある」

   岡田彰布監督(65)をはじめベンチ内でのコーチ陣、選手の雰囲気が良いとし、チームが一丸となっている印象を受けると指摘した。

「岡田監督はもちろんですが、サポートをするコーチ陣らがベンチで選手と会話している表情を見るといい意味で穏やかです。近年の阪神にはなかった光景だと思います。これはタクトを振る監督の手腕といっても過言ではないでしょう。ベンチの雰囲気作りや選手とのコミュニケーション。岡田監督は昔気質でそういったことはが得意ではないというイメージを持っているが、その分、周囲のコーチらが口下手なところをサポートしている感じがします」
姉妹サイト