阿波おどり、台風さなか決行に賛否...対策は? 「飛びそうなものは撤去」実行委に事故・トラブル報告なし

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   2023年8月12日から開催された徳島市の阿波おどりで、台風7号に伴い徳島市が中止要請をしたものの、「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」は12日から14日までを決行し、最終日の15日は中止とした。決行にツイッター(現・X)上では批判する声がある一方で、決断に理解を示す声も寄せられている。実行委員会は14日の開催による事故やトラブルなどの報告はなかったとした。

  • 2023阿波おどり公式サイトより
    2023阿波おどり公式サイトより
  • 2023阿波おどり公式サイトより

15日は「安全確保の面から総合的に判断し、中止を決定」

   内藤佐和子徳島市長は14日、自身のツイッターで「徳島市として、今後、台風の影響が大きくなっていくことが見込まれるため、阿波おどり実行委員会に対して、中止を要請しましたが、実行委員会は阿波おどりの開催を決定したとのことです」と投稿。同日16時、徳島市は全域に「高齢者等避難(警戒レベル3)」を発令、避難所を開設した。

   阿波おどり公式サイトによると、14日は降雨により滑りやすい「新町橋東おどり広場」以外で開催。15日については「桟敷や案内看板、照明設備等の安全確認が公演開始に間に合わないとともに、雑踏警備等のスタッフの十分な体制を確保することが難しいと判断し、また公共交通機関も運休していたことから、観客、踊り手や来場者の皆さまの安全確保の面から総合的に判断し、中止を決定しました」と中止を発表している。

   14日の決行に対し、ツイッター上では「もしも大きな被害が出た場合に責任が取れないのでは」など批判の声も多いものの、「昨日くらいの大雨と風の中で阿波踊りって今までもやってたりする」「どちらの言い分も理解します」などのコメントも寄せられた。

   実行委員会は16日、J-CASTニュースの取材に対し、14日の開催について「(作業が)間に合う範囲の提灯やのぼりなど、(風で)飛びそうなものは撤去させてもらいました」と、対策を取ったうえでの開催だったとした。決行したことによる事故やトラブルなどの報告はなかったという。

   また台風による被害について、徳島市危機管理課は取材に「人的被害はなく、物的被害が2件報告された。物的被害の内容としては、タンクが倒れて道路を塞いだことと、民家の壁面のトタンが剥がれたこと。避難所の利用は、最大で12世帯13人だった」とした。

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