「韓国に亡命しようかと思った」 北京五輪痛恨エラー、G.G.佐藤氏が述懐「イージーフライ捕って大歓声」

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   プロ野球西武、ロッテなどでプレーしたG.G.佐藤氏(45)が2023年8月15日に公開された元広島の高橋慶彦氏(66)のユーチューブチャンネル動画に出演し、08年北京五輪での「失策騒動」を振り返った。

   佐藤氏は準決勝の韓国戦でレフトの守備に就き3失点にからむ2失策を記録しチームは2-6で敗れた。日本は3位決定戦で米国に4-8で敗れメダルを逃した。日本を撃破し勢いに乗った韓国は決勝でキューバを3-2で破り金メダルを獲得した。

  • G.G.佐藤氏(編集部撮影)
    G.G.佐藤氏(編集部撮影)
  • G.G.佐藤氏(編集部撮影)

「浴びたことのないフラッシュを浴びました」

   佐藤氏は「監督にもチームメイトにも日本のファンのみんなにも申し訳ない気持ちでいっぱいですね」と当時を振り返り、帰国後のメディアの反応に言及した。

「帰りの成田空港のフラッシュが半端じゃなかった。行く前よりも記者が増えていて浴びたことのないフラッシュを浴びました。新聞にもG.G.佐藤A級戦犯とか、E.E.E.佐藤とか。エラーのEで」

   韓国とのライバル対決で痛恨のミスを犯しチームの足を引っ張り、勝利した韓国を勢いづかせた。佐藤氏によると、当時韓国の野球ファンの間で佐藤氏は有名だったという。

   このような背景もあり佐藤氏は「韓国に亡命しようかと思いました。本当に」としみじみ語り、韓国における自身の存在を次のように説明した。

「韓国の英雄らしいんですよ今でも。めちゃくちゃ有名らしくて。『あの時エラーしたG.G.だ』みたいな。『ありがとうG.G.』という言葉が流行語大賞になっちゃってるぐらい。新大久保行ってもめちゃくちゃサービスされるんですよ今。キムチ食べなさいって。すごく手厚いんですよ新大久保で」

   帰国後チームに合流してからもしばらく注目され、五輪後初の公式戦では簡単なプレーにファンが大いに沸いたという。

   佐藤氏は「G.G.佐藤が本当にフライを捕れるのかって雰囲気だったんですよ。超イージーフライを捕った瞬間に大歓声上がりました。あんなプロ野球選手いないですよ。パスッて捕っただけですよ」と自虐的に当時を振り返った。

   佐藤氏は11年オフに西武を退団し、12年にイタリアリーグのフォルティチュード・ボローニャに移籍。13年にロッテに移籍し1年ぶりに日本球界に復帰した。14年オフにロッテを退団している。

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