3COINS「簡易ベビーベッド」に「寝返りできず窒息の可能性」指摘 運営「危険性は想定・検討していた」注意に記載

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   3COINS(スリーコインズ)が販売している一部のベビーグッズが危険ではないかとする投稿が、ツイッター(現・X)上で話題となっている。いったい何が危険なのか、子どもの傷害予防に関する活動を行うNPO法人Safe Kids Japan理事の大野美喜子さんに話を聞いた。

   スリーコインズを運営するパル(大阪府大阪市)は2023年8月9日、J-CASTニュースの取材に対し「お客様からのご意見を真摯に受け止めます」とコメントしている。

  • スリーコインズ公式サイトより
    スリーコインズ公式サイトより
  • 「簡易ベビーベッド」と「ねじねじクッション」(スリーコインズ公式サイトより)
    「簡易ベビーベッド」と「ねじねじクッション」(スリーコインズ公式サイトより)
  • スリーコインズ公式サイトより
  • 「簡易ベビーベッド」と「ねじねじクッション」(スリーコインズ公式サイトより)

専門家「赤ちゃんの周りには何も置かないのが望ましいです」

   話題となっているのは、「簡易ベビーベッド」と「ねじねじクッション」という商品。簡易ベビーベッドは、赤ちゃんを寝かせるマットのような商品で、公式サイトによると「ベッドの周りはクッション性があるので赤ちゃんが安心して寝られます」としている。ねじねじクッションは、公式サイトでは「ベビーベッドで頭を打ったりするのを防いでくれるクッション」としており、ベビーベッドの周りに置くことを前提とした棒状のクッションだ。

   いずれもツイッター上では、赤ちゃんが寝返りをしたときにうつ伏せになってしまったり、商品に顔が埋もれてしまったりした場合、うまく寝返りができずに窒息してしまうおそれがあると言われている。

   大野さんはこの2商品に関し、「指摘されている通り、寝返りができずに窒息する可能性があります。簡易ベビーベッドに関しては、付属している紐も赤ちゃんに引っかかる危険性が考えられます」という。

「赤ちゃんが睡眠をとる場所に、枕、掛布団、毛布などの柔らかいものやぬいぐるみ等を置かないというのは鉄則。赤ちゃんの周りには何も置かず、ベッドパッドなども使用しないのが望ましいです。赤ちゃんがベビーベッドから転落してしまった時の対策として、ベッドの下に大人用の布団やぬいぐるみを置いたところ、それに埋もれて死亡してしまった例もあります」

   さらに大野さんは、寝ている赤ちゃんの周りに柔らかいものを置かないというのは世界的に推奨されていることだと説明した。

「米国小児科学会は、2022年に乳児の睡眠環境のガイドラインを改定しています。生活習慣の違いによって、日本でも同じ対応が必要かどうかは、まだ議論されている項目もありますが、国内外のガイドラインなども参考にしながら、安全な睡眠環境をつくってあげましょう」
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