「坂本ですが?」「ミギとダリ」マンガ家・佐野菜見さん死去 「これを乗り越えたら...」生前に残した言葉

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   人気マンガ「坂本ですが?」「ミギとダリ」などの作者として知られる佐野菜見さんが2023年8月5日に36歳で亡くなった。マンガ誌「ハルタ」公式X(旧ツイッター)アカウントで16日に発表された。

  • 人気マンガ「坂本ですが?」
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「この人生は楽しい人生だったわさ」

   2010年に読み切り作品「ノンシュガーコーヒー」を、ハルタの前身となるマンガ誌「Fellows!」に掲載しデビューした。シュールな笑いを誘う「坂本ですが?」は、2013年にコミックナタリー大賞を受賞するなど大きな注目を集め、テレビアニメ化を果たした。

   発表によれば、佐野さんは癌と闘病の末5日に亡くなった。葬儀は7、8日に執り行われたという。17年から連載していた「ミギとダリ」が21年11月に完結し、現在は同作のアニメ監修などをこなしながら新連載の打ち合わせを進めていたという。編集部は次のエピソードを紹介している。

「病気が見つかって入院する前に『これを乗り越えたら、すごい漫画が描ける気がします』と言っていました。 とにかく漫画にまっすぐな方でした。
面白い漫画を描くため、漫画家として成長するための努力を楽しんでできる人でした」

   編集部は、佐野さんを「唯一無二の漫画家」であるとして、佐野さんの作品に携われたことを「編集者として幸せな時間」だったと振り返る。

「漫画に対しての真摯な姿勢、漫画家として成長していく姿を間近で見せてくれたことに感謝します。漫画家仲間や編集部に大きな影響を与えてくれました」

   生前最期の連載作品となった「ミギとダリ」は10月からテレビアニメが放送される予定だ。佐野さんはアニメの出来の良さにとても喜んでいたとして、編集部はアニメを楽しんでほしいと呼びかける。佐野さんの残してきた作品については、今後も多くの人々に笑ってもらいたいと述べる。

   発表には家族からのメッセージも添付されており、佐野さんは進行の早い癌によって闘病1か月で亡くなったと明かされている。遺書から抜粋したという次のコメントも紹介している。

「この人生は楽しい人生だったわさ
私はこれから多分もっと自由な世界に行ってきます...
アバヨ」
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