国立科学博物館クラファン、目標達成も「国が出せないの?」「本当に残念」 くすぶる不満、文科省の受け止めは

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クラファンは必ずしもマイナスの要因だけではない

   科博の財源の内訳は、2020年度は運営費交付金が約82%、残りが入場料などの自己収入などとなっている。21年度は運営費交付金が約70%、残りが自己収入などだ。22年度は運営費交付金が約50%、残りが自己収入などとなっている。

   8月9日、文科省文化庁の担当者に科博の運営費交付金の推移を尋ねると、18年~20年度は27億円、21年度は29億円、22年度は25億円、23年度は28億円だとした。

   運営費交付金自体は、年度によってばらつきはあるが、一定程度必要な額を国として措置しているという。

   科博は独立行政法人だが、独立行政法人の制度として5年間の中期目標があり、その間の予算の総額をあらかじめ設定する。それに基づいて毎年の予算を措置しているという。

   政策的に必要だと判断した場合は、独立行政法人と相談しながら、毎年の交付金に予算を追加するケースがあるとする。

   今回のクラファンの受け止めを尋ねると、次のように回答した。

「1億円でもチャレンジだと思っていたところ、これだけご寄付をいただけたことに国としても感謝を申し上げます。クラウドファンディングは、必ずしもマイナスの要因だけではありません。科博がこれから様々な活動にチャレンジしていくことと合わせて、より国民の皆様に自分たちの活動を知っていただく機会にしたいという思いがあると科博から相談を受けています。

科博が取り組んでいる科学自然史についてもご理解を深めていただいている、もしくは応援していただく方々が増えたのかなと受け止めています」
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