コミケに「ぶっちゃけ行きたいです」 会場経由バスの「楽しすぎる車内放送」話題...乗客感謝「良い思い出に」

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   2023年8月12、13日に開催された同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)」の会場である東京ビッグサイトを経由するバスの車内アナウンスが「面白い」「楽しすぎる」とツイッター(現・X)上で話題になっている。

  • 東京ビッグサイト
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運転手のアナウンスに車内では拍手も

   投稿された動画によると、運転手はコミケに参加するために休みを取ろうと「ぶっちゃけビッグサイトに行きたいです」と上司にお願いしたところ、「任せろ」と言われたという。しかし、シフトは出勤だったため上司に「おかしいじゃないですか」と尋ねたところ「(要望通り)ビッグサイトに行くバスにした」と言われたと語った。

   さらに運転手は、コミケに都営バスがブース出展していることに触れ「新しいグッズ買っていただけましたよね?」と乗客に問いかけた。「まさか都営バスにご乗車いただいて、イベントまで参加していただいて、(都営バスのキャラクター)みんくるのグッズをお買い求めされていない方はいないとは思います。特に確認はいたしません。皆さん買っていただいたものだと信じております」とし、「お買い求め今回できなかった方は、このあと各定期券発売所にて、数量限定で販売予定でございますので、ぜひお買い求めいただければと思います」とグッズ販売の案内もした。

   動画には運転手が「お付き合いありがとうございました」と言うと、乗客の拍手が起こる様子も収められている。

   さらに別の投稿では、忘れ物をした場合はその中身や身分証の確認があることを伝え「お互い気まずくなります」と、コミケならではの注意喚起をしたとしている。

投稿者「入場制限を設けない久しぶりのコミケの締めくくりとして、良い思い出になった」

   動画の投稿者はJ-CASTニュースの取材に対し、運転手が「エゴサーチをして承認欲求が満たされる」と言っていたことから動画を撮影しツイッターに投稿したといい、「入場制限を設けない久しぶりのコミケの締めくくりとして、良い思い出になったと思います。下車時にも直接お伝えしましたが、改めてこの場を借りて、運転士さんにありがとうと伝えたいです」と感謝の気持ちを表した。

   車内の乗客の反応については、「普段生活のすぐそばにいながら、どこか一線を置いて離れたところにいるように感じる公共交通機関の運転士さんという存在を、コミケという共通項を通じて身近に感じられて他の乗客の皆さんも親しみを覚えていたかと思います。普段はあまりアナウンスを頻繁にする方ではないと車内ではおっしゃっていましたが、非常に喋りが巧く次はどんな面白い事を言ってくれるんだろうと期待している空気がありました」と、運転手のアナウンスによって車内に一体感が生まれていたと話した。

   また投稿者は、投稿に寄せられた「アナウンスに熱中して運転が疎かになっていたのではないか」という懸念に対し、「当該車両の運転士さんの名誉のために補足したいのですが、面白いアナウンスで乗客の方を楽しませながらも、停留所の通過や発停、急カーブ、段差での注意喚起など安全運行に関するアナウンスも欠かさず行っていました。コミケに参加していない一般の乗客の方が増える停留所に差し掛かったタイミングでアナウンスを終了させたりと、運転士としての線引きはしっかりと守り、乗客への配慮を欠かさない方だったと思います」と危険な運転ではなかったことを補足した。

   J-CASTニュースは14日、東京都交通局に対し車内アナウンスについて事実かどうかの確認をしたものの、回答は得られなかった。投稿にあるような車内アナウンスをしたのはその1便のみかどうかの質問に対しては、「交通局としては、次の停留所の案内など、必ずいうべきアナウンスについては決めておりますが、それ以外は運転手の裁量となります」とした。

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