井上尚弥に完敗して4年...ロドリゲス王座返り咲き WBCとの統一戦熱望「倒す資質備わっている」

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   プロボクシングのIBF世界バンタム級王座決定戦が2023年8月13日(日本時間)、米メリーランドで行われ、元IBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ、31)が同級3位メルビン・ロペス(ニカラグア、25)に判定勝ちし王座に返り咲いた。

   試合は序盤からロドリゲスが支配し、最終12回に3度のダウンを奪う完勝。かつて保持していたベルトを4年ぶりに巻いた。

  • ロドリゲス選手(写真:ロイター/アフロ)
    ロドリゲス選手(写真:ロイター/アフロ)
  • ロドリゲス選手(写真:ロイター/アフロ)

「ロドリゲスは負けた後もアクティブにジムに通い続けた」

   ロドリゲスはIBF世界バンタム級王者時代の19年5月にWBA同級王者だった井上尚弥(大橋、30)と対戦し2回に3度のダウンを喫しTKO負け。プロ初黒星だった。再起戦となった20年12月のWBC同級暫定王座決定戦でレイマート・ガバリョ(フィリピン、26)に1-2の判定負けを喫し2連敗。その後、2連勝してIBF王座決定戦の出場権を得た。

   米メディア「ボクシングジャンキー」(WEB版)によると、ロドリゲスは試合後、WBC同級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ、27)との王座統一戦を熱望したという。サンティアゴは7月29日に世界5階級制覇のノニト・ドネア(フィリピン、40)との王座決定戦に臨み3-0の判定勝利を収めた。

   ロドリゲスは同メディアの取材に対して「次はサンティアゴと対戦したい。サンティアゴは118ポンド(バンタム級)では誰も自分に勝てないと言っているけど、私は彼が間違っていることを証明する」と対戦を求めたという。

   ロドリゲスの地元プエルトリコメディア「PrimeraHORA」(WEB版)は、マネジャーのフアン・オレンゴ氏のコメントを紹介し、WBC王者サンティアゴとの王座統一戦に言及した。

   オレンゴ氏は「マニー(ロドリゲス)は負けた後もアクティブにジムに通い続けた。そしてIBF、WBCをはじめとする各団体がマニーの資質を高く評価し続けた」と語り、サンティアゴとの王座統一戦が近付いているとした。

   記事によると、ロドリゲスは「サンティアゴとの王座統一戦はビッグマッチで我々はそれを望んでいる」とし、「サンティアゴはドネアを破って私を驚かせた。誰もそんなことは期待していなかった。彼はタフなファイターだが、私には彼を倒す資質が全て備わっている」と自信をのぞかせたという。

   今回、IBF世界バンタム級の新王者が誕生したことで井上が返上した世界バンタム級の主要4団体の王者が全て出そろった。

   WBAは実弟の井上拓真(大橋、27)が王座を獲得し、WBCはサンティアゴ、WBOはジェイソン・モロニー(オーストラリア、32)、IBFはロドリゲスがそれぞれ新王者となった。モロニーとロドリゲスはともに井上尚弥に敗れている。

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