室内で過ごす際も注意が必要
「熱中症ゼロへ」によると、熱中症の症状には下記のように様々なものがあり「少しでも異変を感じたら、すぐに応急処置を行い、病院などの医療機関へ連れて行きましょう」とする。
①ふらふらする、顔が熱くなる(めまいや顔のほてり)
②筋肉痛になる、筋肉がけいれんする(筋肉痛や筋肉のけいれん)
③体がだるくなったり、吐きそうになったりする(体のだるさや吐き気)
④汗がたくさん出たり、まったく出なかったりする(汗のかきかたがおかしい/発汗異常)
⑤皮ふを触るととても熱い、皮ふが赤くカサカサする(体温が高い、皮ふの異常)
⑥声をかけても反応しなくなる、まっすぐ歩けなくなる(意識障害)
⑦自分で水を飲めなくなる(水分補給ができない)
若年~中年にみられることが多い「労作性熱中症」に比べ、高齢者にみられることが多い「非労作性(古典的)熱中症」は、数日かけて徐々に悪化する傾向があるという。
気象庁の3か月予報によると、8月~10月の気温は、暖かい空気に覆われやすい。8月は北日本では平均気温が平年並か高く、東・西日本と沖縄・奄美では高くなる見込みだ。9月は北日本ではほぼ平年並、東日本ではほぼ平年並か高く、西日本と沖縄・奄美では高い見込みだ。10月は全国的に平年より高くなる。
例年より暑くなることが見込まれる中で、高齢者が熱中症にならないためにはどうすればよいか。家族や本人が気をつけるべきことを尋ねると、「自分や周囲の人が熱中症にかかりやすくなっていることを意識することが大切」だとし、次のように回答した。
「野外で活動する際はこまめな水分補給と休憩を心がけましょう。室内で過ごす際も、自分が今いる環境を客観的に確認できる温湿度計や熱中症計を用いて、涼しく風通しの良い環境を保つようにしてください。エアコンによって冷えが気になる場合には、部屋の中で過ごす場所を変えたり、エアコンの風向きを調節したり、風が直接当たらないように工夫すると良いでしょう。扇風機やサーキュレーター、ネッククーラーなどを使用して、涼しさを保つこともできます」