「ご批判は真摯に受け止めております」
当該項目を設けた経緯としては、まず、厚生労働省で11年に開催された母子手帳に関する検討会の報告書において、
「父親が母子の健康について理解を深め、乳幼児期から子育てに積極的に関わっていくために母子健康手帳を活用するという視点も重要である」
と取りまとめられたとする。また、現在も日本では6歳未満の子どもを持つ夫の1日当たりの家事・育児関連時間が「2時間程度と国際的に見て低水準」とし、これらをふまえ、次のように述べた。
「そういったところから、父親の家事・育児関連時間を増やしていくことを意図して、引き続き修正せずに該当部分を掲載していたものですが、父親が育児において従たる立場かのように誤解を生じうる記載であり、いただいたご批判は真摯に受け止めております」
一方、下記のような方針を示した。
「本年6月に取りまとめられた『こども未来戦略方針』において共働き・共育ての推進を掲げている通り、子育ては夫婦2人で担うものという認識のもと、共働き・共育ての推進等により、子どもを育てながら夫婦各々のキャリアや趣味など、人生の幅を狭めることなく、夢を追いかけられるような社会の実現を目指しております」
そのうえで、「こうした事が正しく伝えられるよう、母子健康手帳情報支援サイトの掲載内容を見直しさせていただきました」と明かす。