ブリンソンの怠慢走塁「怒ってどうこうの次元ではない」 元巨人コーチが苦言「多くは自分が悪いと思ってない」

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   プロ野球の巨人が2023年8月9日、東京ドームで阪神に2-5で敗れ自力優勝の可能性が消滅した。2-2の同点で迎えた延長11回、5番手タイラー・ビーティ投手(30)が阪神打線につかまり3点を失い試合が決した。同カード2連敗で首位・阪神との差が10ゲームに広がった。

  • 巨人・原監督(編集部撮影)
    巨人・原監督(編集部撮影)
  • 巨人・原監督(編集部撮影)

怠慢走塁は「指導不足という次元の話ではない」

   先発フォスター・グリフィン投手(28)の好投に打線が応えることができず、0-0で迎えた5回にルイス・ブリンソン外野手(29)が怠慢走塁のボーンヘッドで自らチャンスを潰した。

   1死走者なしの場面でブリンソンはセンター方向に大飛球を放った。ブリンソンは本塁打を確信したのか、打球を見つめながら1塁へゆっくりと歩を進めた。ところが打球はフェンスに直撃。本来ならば長打コースだったが、ブリンソンは2塁に進むことができずシングルヒットになってしまった。

   スポーツ紙などの報道によると、原辰徳監督(65)は試合後メディアの取材に応じブリンソンの怠慢走塁について「申し訳ないね。私自身の指導不足」と謝罪したという。

   原監督の第2次政権時に戦略コーチを務めた橋上秀樹氏(57)は、ブリンソンの怠慢走塁に関してJ-CASTニュースの取材に「あのようなプレーは習慣というか、すでに身についてしまったものでなかなか抜けない」とし、「メジャーリーグを経験している選手ですので、指導とかいうレベルではないし、指導不足という次元の話ではない。ベンチの原監督の表情をみていると『またか』というように見えました。怒ってどうこうの次元ではない」との見解を示した。

「後半勝負に持ち込まれる展開になったら分が悪い」

   そして「私がコーチ時代に携わったチームで何度も走塁でボーンヘッドを繰り返す選手が何人かいました。その多くは自分が悪いと思っていないので対策が立てられない。ましてこれだけキャリアを積んできている選手がボーンヘッドをやるということは今更指導してどうのこうという話ではない。思考回路の問題だと思います」と語った。

   阪神との初戦は菅野智之投手(33)が3回持たずに降板。6回に1点差に詰め寄るも8回に2点を追加され6-7で惜敗した。2戦目は1点ビハインドの7回に中田翔内野手(34)の2ランで逆転するも延長の末敗れた。

   橋上氏は「救援陣の整備ができていない状況なので後半勝負に持ち込まれる展開になったら分が悪い。7回、8回、9回の3イニングをどうしのぐか。まだまだ課題が残る。今いるメンバーで急に抑えられるということはないでしょうから、試合の序盤に点を多く取って先行逃げ切りパターンしかないでしょう」と分析し、次のように続けた。

「この2戦の負け方はかなりダメージの残る負け方だと思います。初戦はエースの菅野投手が早い回でノックアウトされて負けました。2戦目はグリフィン投手が好投したが、今シーズンの課題である中継ぎ勝負で負けた。首位との10ゲーム差は逆転不可能ではないですが、現状ではかなり厳しいと思います」

   10日に東京ドームで予定している3戦目は今季10勝をマークしている戸郷翔征投手(23)が連敗ストップに向けて先発のマウンドに上がる。

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