週刊誌「AERA」(朝日新聞出版)最新号が、五輪2大会連続金メダリストでプロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(28)を表紙に起用し、異例の売れ行きを見せている。
そんな中で、羽生さんについて「苦手」だとするコラムが朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」に掲載され、批判が殺到している。AERAがX(旧ツイッター)で「AERA編集部ではなくAERA dot.編集部から出されたものです。AERA編集部は今後も、羽生結弦さんの活躍を真摯に伝えてまいります」と、AERAとAERA dot.は別物だという点を強調する事態になっている。
発売前に重版決定→直後に結婚発表
朝日新聞出版は2023年8月3日夕方、8月7日発売のAERA 8月14-21日合併号で、羽生さんが表紙と巻頭特集に登場することを、表紙の画像とともに発表。翌8月4日正午過ぎには
「表紙画像を解禁したところ、予想をさらに上回る大きな反響を呼び、朝日新聞出版は、週刊誌としては異例の発売前重版を決定しました」
とする続報も出した。この日の23時11分には羽生さんが結婚を発表し、最新号への注目はさらに高まった。AERA表紙を印刷したポスターを書店に配り、掲示されている書店名をXで拡散するなど、販促活動を加速させていた。
そんな中、8月9日夕にAERA dot.に掲載されたのが
「個人として結婚しても『羽生結弦』は永遠のプロジェクト? 入籍宣言が重たい」
と題して掲載されたコラム。作家の北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」の記事だ。北原さんはXで、掲載記事を引用して
「なんか少しモヤモヤするんですよね。女は意外に『羽生結弦』が苦手なのではかいかと思ったり」(原文ママ)
と解説している。
この記事を不快に思う羽生さんのファンは多かったとみられ、AERAが誌面掲載の羽生さんインタビューを紹介するXの書き込みにも、コラムへの批判が寄せられた。その多くは日本語だが、英語でも
「失望した」
「AERAは記事で羽生さんを中傷している」
「なぜあんな記事の掲載を許したのか」
といった声が寄せられた。