巨人が自力V消滅 萩尾、岡田、浅野...今季はもう「若返り図るべき」の指摘が

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   隙を見せる野球を繰り返していたら、勝利の女神は振り向いてくれない。巨人が2023年8月9日の阪神戦(東京ドーム)で延長戦の末に敗れて2連敗。今季最大の10ゲーム差に開き、自力優勝の可能性が消滅した。

  • 東京ドーム
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試合の主導権を自ら手放す

   お粗末なプレーで、試合の主導権を自ら手放した。0―0の5回1死。ブリンソンが直球を豪快に振り抜くと、本塁打を確信してゆっくりと走り出した。だが、打球は中堅のフェンスを直撃。全力疾走を怠ったため、二塁に到達できず単打にとどまった。中山礼都の左前打で三塁へ進んだが、グリフィンが倒れて無得点。結果論だが、ブリンソンが二塁打にしていれば状況は全く変わっただろう。今季から加入した助っ人のボーンヘッドは今回だけではない。これまでもアウトカウントを間違えるなど手痛い走塁ミスを繰り返してきた。

   流れを止めるプレーはチームの士気を下げる。69試合出場で打率.243、8本塁打、26打点という成績も物足りない。スポーツ紙デスクは「ブリンソンを起用するなら、ウォーカーや萩尾匡也、岡田悠希、浅野翔吾ら若手を起用して負けた方が前向きになれる。CS進出争いがありますが、優勝が厳しい状況なので、若返りを図るべきでは。秋広優人がブレークしたように、若手は1軍で起用すれば成長速度が違う。ミスや失敗もありますが目をつむって我慢強く起用し続けて欲しいですね」と提言する。

   坂本勇人、梶谷隆幸、中田翔、丸佳浩らベテランにいつまでも頼れない。実際に主力として稼働してきた4選手も故障で離脱するなど、全盛期のように常時出場が計算できるわけではない。3年連続V逸の危機を迎えた中、原辰徳監督の起用法が注目される。(中町顕吾)

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