「びわ湖大花火大会」目隠しフェンス、実は2017年から設置 ではなぜ物議に?実行委が振り返る

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「自治会の反対決議などが大きく報道され、騒ぎが広まった」

「花火を見えなくするフェンスを設置したのは、道路に人があふれて民家やマンションに不法に侵入して花火を見る人がいることや、事故でけがをしたり熱中症になったりする人の搬送で救急車が通れるようにすることもあります。自治会の要望はありましたが、安全優先を考えますと、フェンスをなくすことはできませんでした」

   実は、フェンスは、少なくとも2017年から設置されているという。前回19年のときは、フェンスの高さや長さなどもすべて同じだったとした。上半分を遮光幕にしたのは、布のフェンスなら登ることを阻止できるためだと説明した。

   では、なぜ今回騒ぎになったのかについては、次のように話した。

「自治会への説明会を毎年行っており、フェンスなどへの要望はそのたびに出ています。今回初めて書面で大会への反対決議が出され、そのことが新聞などに大きく取り上げられ、フェンスのことが広まったのだと思います」

   また、チケットがない人や県外の人は来ないでほしいとの呼びかけを行ったことも報じられたが、これも今回初めて行ったとした。この点について、実行委では、「4年ぶりの開催でたくさんの人が来ると事故のリスクがあり、韓国で昨年実際に起きたこともあって呼びかけました」と説明した。

   フェンスを設置したことについて、「チケットのない方には、いいイメージがなかったと思いますが、道路の安全を担保することができて一定の効果があったと考えています。次回はどうするかについては、まだ何も決まっていません」と話した。

   なお、大会の経費は約3億円で、収入はチケット代が8割を占めている。そのほかは、滋賀県と大津市から1800万円ずつ補助が出ており、企業の協賛金は2400万円になる。フェンスの設置費用は、それほどかかっていないという。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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