「この手法は海では危険です!」水難救済会、体を張って注意喚起 実は危うい「大の字」浮き、正しい対処法は?

「顔が水面から出て呼吸しやすい」イカ泳ぎを推薦

   背浮きの代わりに、日本水難救済会が推薦しているのが、分かりやすく「イカ泳ぎ」と名付けた方法だ。

   その方法についても、公式ツイッターで8月7日に動画を投稿した。

   それを見ると、仰向けになって手足を左右で上げ、水をあおるように押し下げる。すると、浮き続けながら、イカのようにゆっくり進むことができるようだ。投稿では、「体力を使わずに長い時間浮力を保つことができます!これからは、『イカ泳ぎ』で浮いて救助を待ちましょう」と呼びかけていた。

   欧米でも、この泳法が使われており、正式には、「エレメンタリー・バックストローク」と呼ばれているという。

「競技にないので教えたりしませんが、日本でも、遊びで自然にやっていますよ。イカ泳ぎは、顔が水面から出て呼吸しやすい、周りの状況も把握できる、着衣状態でも泳げる、泳ぎが小さくて体力を消耗しない、といったメリットがあります。私どもでネーミングして、この夏にデビューしたばかりですので、イカ泳ぎで助かったケースはまだ聞いたことがありませんね」

   海で浮くには、立ち泳ぎという方法もある。ただ、足だけで泳ぐため、顔を水面から出すには、コツと体力が必要だとしている。

「イカ泳ぎは、万能だと思っていません。クロールや平泳ぎなどをして泳いだ方が助かるケースもありますので、1つの選択肢になればいいと思っています。すぐできるかは人によりますので、できれば、プールなどで練習をしてほしいですね。イカ泳ぎが学校で採用される可能性もあると思っています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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