入学式用のパンツスーツを買おうとしたら、就職活動本番はスカートでないとダメだと大手販売店の店員に言われた――。そんな体験談がツイッター(現・X)で話題となっている。
J-CASTニュースはガクー(東京都中央区)が運営する就活の予備校「内定塾」に、服装をめぐるルールがあるのかなどについて見解を尋ねた。
「ルール自体はないですが、企業はいろんな情報から学生を判断しています」
話題になったのは2023年7月中旬の投稿。学生だといい、入学式用のパンツスーツを買おうとした際、就活ではスカートでないといけないと大手販売店の店員に言われたという。なぜパンツはダメなのか、パンプスも納得がいかないと疑問を呈している。
ツイッターでは、
「面接すべてパンツで挑んだけど内定もらえたし一言も触れられなかった」
「そんなんで合否決める会社に入りたくもないわ」
「10年前とかに『最終面接はスカート必須』とか言われてたけど今もその価値観残ってるの...!?」
「新卒採用の仕事もしてたけどそんなこと気にしたことない」
といった声が寄せられている。
就活の際、女性はスカートやパンプスを着用しなければならないルールはあるのか。「内定塾」担当者は28日、取材に対し、スカートでないといけない、パンプスでないといけないという明確なルールはないと見解を示した。一方、
「ルール自体はないですが、企業はいろんな情報から学生を判断しています。自己PRや学生時代のエピソードだけでなく、印象も評価材料になります。印象から受け取ったイメージは評価に影響することが多く、スカートとパンツという少しの違いでも感じ方が変わることがあるのは事実で、評価に影響してしまうことがあります」
という。
「業種や職種によって現在でも偏見や固定概念が一部残っているのは事実です。例えば、キャリアウーマンとして働きたい時にはスカートでも内定は出るものの、パンツにした方が頼もしさやアクティブなどのイメージに合った印象が与えられ、一般職などであれば、スカートの方が親しみやすいイメージを与えられるため良い、という傾向が以前からあります。そうした背景から、(投稿の)販売者の方は言ったのかなと思います。ただ、大学入学時の段階でスカートしか選択肢がないような勧め方は、よろしくないかなと思います。」(「内定塾」担当者)
担当者は、計算してパンツとスカートを使い分けて採用面接に臨んでる学生もいると明かした。