ごみ問題の解決には人の目が必要
花火大会等のイベントでのごみ問題はポイ捨てだけではない。滝沢さんは自身も高円寺の阿波おどりや阿佐ヶ谷の七夕祭りでごみを回収した経験があるといい、
「お祭りって『便乗ごみ』がよく出るんですね。便乗ごみというのは、お祭りの集積所に捨てられた家庭ごみや粗大ごみのこと。例えば壊れた椅子なんかを普通に捨てたらお金がかかってしまうけど、お祭りの集積所に入れてしまえば誰がやったか特定できないんです。こういうことをされたら、もう税金を使って処分するしかなくなりますね」
と、イベントで起きやすいごみ問題を説明した。滝沢さんはポイ捨てや便乗ごみの問題を解決するためには「人の目」が重要だと話す。
「この前仕事でフジロックに行って来たんですけど、ごみ捨ての拠点のような場所があって、そこに人が立ってるんです。その人たちが分別の指導もしてくれるので、ペットボトルはラベルを剥がしてキャップを取って......というようなことを意外とみんなきちんしてくれるんですね。やっぱり人の目があると全然違います。人件費もかかるので大変だとは思いますが、ただゴミ箱があるだけだと『誰も見ていないだろう』と適当に捨てちゃうかもしれないので、そういう風な管理が必要かもしれないですね」