元K-1世界王者の魔裟斗さんが2023年7月31日、「超RIZIN2」で敗北した格闘家の朝倉未来さんについて、「色んなことやってたら勝てないよ」などとYouTubeに投稿した動画内でコメントした。
これについて、朝倉さんの所属する総合格闘技ジム「トライフォース赤坂」を経営する弁護士・格闘家の堀鉄平氏は8月3日までに、「同時に複数のことを高いレベルで実現出来る人もいます」などとツイッター(現・X)で反論した。
「格闘技1本でやってる奴は強いよ」
朝倉さんは、格闘技イベント「BreakingDown」の運営など、実業家としての一面も持つ。7月30日に行われた「超RIZIN2」フェザー級タイトルマッチでは、アゼルバイジャンのヴガール・ケラモフ選手に1ラウンド2分41秒でタップアウト負けを喫した。
魔裟斗さんは7月31日、「超RIZINの振り返り!朝倉未来の敗戦と鈴木千裕の大金星について」と題した動画を公開。ケラモフ選手について、「フィジカル相当強いと思うよ。未来くんと俺組んでさ、倒れないもんあの人。あの人(ケラモフ選手)は簡単に倒したもんね。相当強いなと思います。めちゃくちゃフィジカルモンスターだな」と驚いた。
朝倉さんとケラモフ選手を比較しながら、「俺も経験あるけど、格闘技1本でやってる奴は強いよ。レベルが上がれば上がるほど、1本でやってる奴が、どんどん(頂点に)なってくるじゃん。(上に)行けば行くほど、色んなことやってたら勝てないよ。色んなことやってるじゃない?未来くんはさ。まぁ、そこで一番になれるほど甘い世界ではない」ともコメント。
魔裟斗さんは、朝倉さんがリベンジを果たすには、「相当な覚悟が必要」「練習以外の時間よ、重要なのは。24時間を、どう格闘技に向けるかっていうこと。練習はやるの。みんな誰だって。練習以外の動いてない時間をどう格闘技に向き合うかっていうのが、トップのトップがやってることだよね。色んなものを捨てなきゃいけないから非常に難しいんだけどね。でも自分の得たいものが大きくなればなるほど、捨てるものも大きいわけ」などと語っていた。
「同時に複数のことを高いレベルで実現出来る人もいます」
堀氏は8月2日のツイッターで、魔裟斗さんの指摘について「まずは、大先輩からいただいたありがたいアドバイスを真摯に受け止めて欲しいですね。聞き入れつつ、自分で消化して判断して欲しい」と朝倉さんへのメッセージをつづると、「ただ、僕の意見は違っていて、それは人による、ということです」と切り出した。
堀氏は、「1つのことだけに集中して、ゾーン状態に入り、高い成果を上げる方もいるでしょう。現役時代の魔裟斗さんがそうです」と評した一方で、「他方で、同時に複数のことを高いレベルで実現出来る人もいます。上手く手放しして、人の力を借りて、むしろ大事なことに集中する時間を確保出来る人です」と意見を記した。
朝倉さんに対し、「負けたら色々な意見が出てきます。それも聞き入れつつ、更なる高みを目指す契機として欲しいですね」とエールを送りながら、「物事をニュートラルに捉えて、同時に出来ちゃうんだけど、でも集中したらより良いよねと気付いて、少し減らす、みたいな」とアドバイスした。
「格闘技をやることが面倒だと思えば、辞めてしまう性格」
堀氏は3日にもツイッターを更新。「朝倉未来は『自由』であることを最重視するので、格闘技だけに絞れ!と決められてしまうと、格闘技を辞めてしまうと思います」とした上で、「上京してしばらくして、当社の正社員だった朝倉未来は、『副業でYouTube始めたいんですけど、よいでしょうか?』と目を輝かせながら言ってきました」というエピソードを紹介した。
「その後、事業で成功して経済的にも自由となり、生活の為ではなく、誰かの為でもなく、今は格闘技が好きだからやっているのでしょう」「格闘技をやることが面倒だと思えば、辞めてしまう性格かと。Twitter辞めたみたいに」と伝えている。