プロ野球DeNAは2023年8月3日、マツダスタジアムで広島と対戦し延長戦の末0-0で引き分けた。先発トレバー・バウアー投手(32)が10回を投げ4安打5奪三振無失点の好投を見せるも打線の援護がなかった。2位・広島との3連戦を1勝1敗1分けとし、ゲーム差を詰めることができなかった。
「このままでは現状維持の5割あたりで...」
8月3日現在、3位・DeNAは首位・阪神と6ゲーム差で2位・広島とは4.5ゲーム差。4位・巨人がゲーム差なしで迫っている。セ・パ交流戦(5月30日開幕)直後に首位に浮上したものの、7月は8勝13敗1分けと負け越し3位に転落。DeNAはこのまま失速してしまうのか。逆転優勝は可能なのか。J-CASTニュースは、元巨人コーチの橋上秀樹氏(57)に分析してもらった。
橋上氏はDeNA浮上の要因として先発陣の整備を挙げた。
「今永(昇太)投手、東(克樹)投手、バウアー投手は安定しているが、残りの3枚は春先に比べると状態が落ちてきている。6人の先発陣のなかで4人は勝てるようになると貯金ができるようになる。このままでは現状維持の5割あたりで3位、4位争いになってしまう。浮上するきっかけになるのは、この3人以外の先発投手。石田(健大)投手、大貫(晋一)投手、平良(拳太郎)投手、濱口(遥大)投手、(ロバート)ガゼルマン投手らの状態が上がってくればまだまだ上を追いかけられる」
なかでも橋上氏が注目するのは濱口だ。今季6試合に先発して防御率7.06、いまだ勝ち星がなく5敗を喫している。8月2日の広島戦では、6回3安打2失点と試合を作ったものの、味方打線の援護がなく2-4で負けた。