「我々乗客にも予定があるんですよ」
このままでは飛行機に乗り遅れてしまうと判断したおーちゃんは、「アマミノコギリクワガタなんてGoogle検索すれば、いくらでも画像が出てきて、それとすぐわかりますから、確認してください」とお願いしたものの、空港のスタッフは「担当者に確認してもらわないとダメです」の一点張り。
その便に乗れないとその日のうちに家に帰れず、翌日に入っている予定もこなせず損害を受けるとして、「もし乗り遅れたら最悪空港を訴えてやろうと思って。『もしこのまま飛行機に乗れなくて、こっちが損害を被ったら法的措置も考えないといけないから、カメラ回させてください』と言ったら、警察を呼ばれました」と述懐した。
動画ではモザイク処理・音声加工した上で、おーちゃんが空港職員および警察とやり取りする映像の一部も紹介された。その後、環境省の担当者と繋がり、予定の飛行機に搭乗することができたという。
おーちゃんは、空港で生き物の持ち出しをチェックすること自体は必要なことだとして賛同しながらも、「時間っていうのは有限なんですよ。過ぎた時間は戻ってこないの。我々乗客にもそれぞれ予定があるんですよ」「だからチェックはもっと迅速にやってほしいわけ」と憤った。
さらに、「アマミノコギリクワガタなんてわりかしメジャーなモノなんですから、空港の職員さんがGoogleで画像検索したら、こんなん確認できちゃうじゃないですか」「空港の職員が責任を負いたくないんだったら、空港に環境省の職員を常駐させて、職員に直接対面でチェックしてもらうとか。それ一番いいと思います」と述べ、
「奄美大島は世界遺産なんでしょ? 奄美の自然守りたいんでしょ? 密猟を防止したいんでしょ? 環境省が本気でそう考えてるんだったら、職員の1人や2人、空港に常駐させとけって話ですよ」
と怒りは収まらなかった。