「昼も夜も食べられないことがあり、最悪コンビニに寄らせて」
熱中症が増えている背景には、コロナ禍が落ち着いて屋外に出かける人が増えたほか、屋内でも熱中症になる高齢者が多いことがあるという。
「古い家だとエアコンがなかったり、電気代が高いのもあったりして、エアコンを使えていない方が多いです。そもそもエアコンが嫌いな方もおられますね。そうしますと、寝ている間に脱水症状に陥りやすくなります」
そもそも、近年は、救急出動が右肩上がりになってきているという。救急車をタクシー代わりに使う人がいるなど、マナー悪化も要因の1つになっている。市消防局では、救急車48台で運用しているが、出動が多くなって、一番近い救急車で到着までに10キロ走るケースもあるとした。
「隊員の休憩は、日によっては、まったくないこともあります。救急車に乗りっぱなしということです。先日も、本部の救急隊が1日に10分ずつ2回休憩が取れただけのこともありました。昼も夜も食べられないことがあり、最悪コンビニに寄らせてほしいと、今回の投稿で呼びかけることにしました」
コンビニ立ち寄りに対するクレームについては、「今のところ入って来ていません。理解が進んでおり、とてもありがたいです」と話した。
とはいえ、休憩も取りにくい状況の中で、救急隊員がダウンしたりすることはないのだろうか。
「隊員が熱中症でダウンしたというのは、聞いていません。確かに、手がしびれたり汗が出て来なくなったりすることはありますが、救急需要が高いので交代できないです。隊員は、体を冷やしたり水分を摂ったりして、何とかしのいでいます」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
【重要なお知らせ】
— 名古屋市消防局【公式】 (@NagoyaShobo) August 2, 2023
連続的な救急出動により、救急隊員が休憩時間を確保できない状況が発生しています。
隊員の熱中症予防と体力回復のため、救急車がコンビニなどに立ち寄り、飲料水を購入する場合があります。
出動態勢は維持し、指令があれば迅速に出動します。
ご理解とご協力をお願いします。 pic.twitter.com/0elEJ2o59U