国際政治学者の三浦瑠麗氏が2023年8月1日、ツイッター(現・X)で自民党女性局の所属議員らがフランス研修で投稿した写真が物議を醸した件に「エッフェル塔いって記念にポーズ取るってふつうの発想だよね」と発言し、議員を擁護した。
「公金が入ってるって言い出したら、公共事業の請負業者もそうだし、学校の先生も遊べなくなる」
自民党の今井絵理子参院議員は7月24日、「女性局メンバー38名、無事にフランス到着!!」として、空港やバス車中で撮影した写真を公開。自民党女性局長の松川るい参院議員が27日、宮殿での集合写真やエッフェル塔前にて笑顔でポーズをとった写真を掲載したため、「観光旅行ではないか」などと批判の声が上がっていた(写真投稿は削除)。
パリでの滞在を楽しむ議員らの投稿に、SNSでは違和感を覚えたとする声が続出。松川氏は8月1日、記者団に対し「軽率だった」と反省を述べた。
三浦氏は「いまのSNSは危険すぎるからあげるのはお勧めしないけど、エッフェル塔いって記念にポーズ取るってふつうの発想だよね」と切り出し、騒動に言及した。続けて、ツリーで
「公金が入ってるって言い出したら、公共事業の請負業者もそうだし、学校の先生も遊べなくなる。学者も出張ついでの観光は抜きに。むしろ仕事をいきいきと楽しんでやってほしいと思うな。若者の政治家を増やそうって言ってるんだから。エッフェル塔では写真は撮らないように、って次から指導するのかね」
「SNSではエッフェル塔のポーズをくさす人はいるけれど、叩いても彼女たちのコア支持層は『ちゃんと活動もしてるのにメディアは切り取りだ!』とメディア批判を高めるだけ。『世の中にはこんな大変な人がいるのに不謹慎だ』あるいは『自分はこんな正義の仕事をしている』という悲壮系のコミュニケーションは、究極的には支持を広げない。なぜなら、ノンポリの人(とくに若者)はあまり悲壮系が好きじゃないから」
などとコメントした。
この投稿に対しては「論点がズレてる」「支離滅裂」「責任転嫁も甚だしい」といった批判のコメントが多く寄せられている。
いまのSNSは危険すぎるからあげるのはお勧めしないけど、エッフェル塔いって記念にポーズ取るってふつうの発想だよね。代議士とは「エリート」を選ぶものなのか、それとも「自分たちみたいな人」を選ぶものなのか。実は議院内閣制には二つの発想があって、どっちも間違ってない。
— 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) August 1, 2023