駐日米国大使が映画『バービー』大絶賛...原爆コラ騒動に言及せず 「日本人を挑発してるのか?」批判相次ぐ

   米国のラーム・エマニュエル駐日大使が2023年8月2日、原爆を連想させるファンアートをめぐる騒動で物議を醸した映画『バービー』について、「バービーは全ての女性の代表であり、全ての女性がバービーそのものです」などとツイッター(現X)で褒めたたえた。

   一連の騒動については言及しなかったエマニュエル大使に対し、SNSでは「その前に言うことがあるだろ」「手放しで礼賛する状況ではないのでは?」などと批判する声が相次いでいる。

  • ワーナーブラザースジャパン公式サイトより
    ワーナーブラザースジャパン公式サイトより
  • ラーム・エマニュエル駐日大使のSNSアカウントより
    ラーム・エマニュエル駐日大使のSNSアカウントより
  • ワーナーブラザースジャパン公式サイトより
  • ラーム・エマニュエル駐日大使のSNSアカウントより

「わざと日本人を挑発してるのか?」

   騒動の発端となったのは、バービー人形を実写化した映画『バービー』と原子爆弾を開発した物理学者を描いた映画『オッペンハイマー』を組み合わせたファンアートだ。笑顔のバービーとともにピンク色のきのこ雲をコラージュした画像などが投稿された。

   『バービー』公式SNSアカウントが原爆を連想させるファンアートに好意的とも取れる反応を寄せたことで物議を醸し、批判の声が相次いだ。これを受け、配給会社の米ワーナー・ブラザースは8月1日、公式声明で謝罪したと報じられている。

   こうした中、エマニュエル大使は2日、ツイッターで『バービー』について言及した。「バービーは全ての女性の代表であり、全ての女性がバービーそのものです。バービーは60年以上にわたり、女性は何にでもなれることを世界中で示してきました」とし、次のように続けた。

「私たちはそのことを現実でも、そして映画『バービー』の中でも見ています。素晴らしいストーリーと興行記録を塗り替える大ヒット作品を生み出してくれたグレタ・ガーウィグ監督に感謝です。グレタとバービーは、未来の女性、少女たちに勇気を与える応援団です」

   一連の騒動に言及せずに『バービー』を褒めたたえるエマニュエル大使に対し、SNSでは「その前に言うことがあるだろ」「手放しで礼賛する状況ではないのでは?」「わざと日本人を挑発してるのか?」などと批判する声が相次いでいる。

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