東京都議会議員の尾島紘平氏が2023年7月31日から8月1日にかけてのツイッター(現X)で、自民党女性局の所属議員らがフランス研修で投稿した写真が物議を醸した件に厳しい見方を示した。
「プライベートでなく仕事で行く以上、立場は弁えなければなりません」
自民党の今井絵理子参院議員は7月24日、「女性局メンバー38名、無事にフランス到着!!」として、空港やバス車中で撮影した写真を公開。自民党女性局長の松川るい参院議員が27日、宮殿での集合写真やエッフェル塔前にて笑顔でポーズをとった写真を掲載したため、「観光旅行ではないか」などと批判の声が上がっていた(写真投稿は削除)。
パリでの滞在を楽しむ議員らの投稿に、SNSでは違和感を覚えたとする声が続出。松川氏は8月1日、記者団に対し「軽率だった」と反省を述べたと。
尾島氏は7月31日未明、ツイッターを更新し「自民党女性局のフランス研修が炎上していますが」と騒動に言及した。
「私は海外視察そのものは直ちに否定すべきでないと考えます」とする一方で、「ただし、プライベートでなく仕事で行く以上、立場は弁えなければなりません」と主張。自身の所属する都議会での視察では、こうした問題は起こり得ないとした。
「都議会の視察は極めて過密・厳密で、レポートの提出も求められます。観光名所で写真を撮るような暇はありません」
「観光地でチャラけた写真を撮ることは適切か、それを国民が見たらどう思うか」
続くツイートで、投稿には熟慮が必要だったと批判した。
「今回、税金が投入されているのかどうかはわかりませんが、少なくとも議員として行く以上、それが公益に資するか、どのように国民に還元するか、あるいは観光地でチャラけた写真を撮ることは適切か、それを国民が見たらどう思うかまでも、思いを馳せる必要があります。それが『弁える』ということです」
1日には、自身の投稿を引用し「松川るい女性局長から『費用は党費と各参加者の自腹』とのコメントがありましたが」と断りを入れ、さらに厳しい見方を示した。
「自民党の収入の約70%は政党交付金、原資は税金です。さらに言えば、地方議員は『自腹』部分に政務活動費を充当できます。こちらは100%が税金です。議員として視察の実態を知っているからこそ、厳しめにツッコみます」