自民フランス研修への批判は「底の浅い義憤」 茂木健一郎氏が問題視「写真一枚で...みんな余裕なさすぎ」

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   自民党女性局の国会議員らがSNSに投稿したフランス研修写真に批判が寄せられている件について、脳科学者の茂木健一郎氏が2023年8月1日、ツイッター(現・X)で持論を展開した。

  • 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
    写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
  • 松川るい氏のツイッターより
    松川るい氏のツイッターより
  • 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
  • 松川るい氏のツイッターより

「底の浅い義憤とやらが通ってしまう世相の方がよほど問題だと思う。みんな余裕なさすぎ」

   自民党の今井絵理子参院議員は24日、「女性局メンバー38名、無事にフランス到着!!」として、空港やバス車中で撮影した写真を公開。27日には同党の松川るい参院議員が「フランス研修に来ています。3才からの幼児教育の義務教育化、少子化対策、政治における女性活躍などの課題について、仏国会議員や行政担当者と意見交換させて頂き大変有意義でした。なんと上院はリュクサンブール宮殿(写真は上院議員との意見交換)それにパリの街の美しいこと!」とつづり、宮殿での集合写真を披露した。

   さらに松川氏は別投稿で「大阪の仲間と」として、エッフェル塔前で笑顔でポーズをとった写真もアップした(エッフェル塔の写真投稿は削除)。

   パリでの滞在を楽しむ議員らの投稿に、SNSでは違和感を覚えたとする声が続出。松川氏は1日、記者団に対し「軽率だった」と反省を述べた。

   茂木氏は同日、松川氏の釈明を伝えるインターネットニュースを引用し、苦言を呈した。

「写真一枚で目くじらを立ててそのような底の浅い義憤とやらが通ってしまう世相の方がよほど問題だと思う。みんな余裕なさすぎ」

   茂木氏は7月31日に公開した「#キザ山キザ夫 です。自民党のエレカ?ンスな女性議員たちを、応援するよ!」と題したYouTube動画でもこの騒動に触れている。

   同氏のチャンネルにたびたび登場しているオリジナルキャラクター「キザ山キザ夫」に扮した茂木氏は、薔薇の花を片手に「自民党の女性議員の皆さん、キザ夫は皆さんのことを応援していますよ」と微笑んだ。

「暑い中、1円でも安いスーパー目指して自転車漕いでギーコギーコいってる中で、涼しいパリからエスプリに満ちたそういうアバンチュールな写真を送られたら、日本国民はみんな沸騰するぜ」

   与党・野党問わず女性議員の活躍を願っていると語り、「これからもキラキラって頑張ってほしいんだけど、そのキラキラがあんまり日本国民の反発を買わないような、そんなキラキラを目指したらいいと思うんだよ」とアドバイスした。

   「庶民の心に寄り添うように、そんな広報戦略をしていただきたいな」とした茂木氏は、「写るところではもっとダサくいこうよ」。「写真のフレームから外れたところで、いくらでもエレガンスにやっていいよ。だってそれが、君たちの普段の生活だろ?」と冗談めかした。

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