阪神「死のロード」は死語に? 「普段とそれほど変わらない」チームOBが不安一蹴

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   プロ野球阪神が2023年7月30日に甲子園球場で広島と対戦して4-2で勝利し、同カード2勝1分けとした。3回に先制し同点に追いつかれた6回裏、森下翔太外野手(22)の2ランで逆転。最後は守護神・岩崎優投手(32)が9回をきっちり3人で抑え首位攻防戦2連勝を飾った。

   首位の座を奪い返し、2位・広島に1ゲーム差をつけて7月を終えた岡田阪神。8月はホーム甲子園球場を離れ長期ロードが待ち受ける。かつて「死のロード」と呼ばれた8月の長期ロード。首位を走るチームにどのような影響を与えるのか。J-CASTニュースは、巨人、ヤクルトなどでコーチを務め阪神でプレーした経験を持つ橋上秀樹氏(57)に分析してもらった。

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「広島は不気味な存在だった」

   今年の第105回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)は8月6日に開幕し、チームは大会期間中に長期ロードに出る。8月1日の中日戦(バンテリンドーム)を皮切りに27日の巨人戦(東京ドーム)まで計23試合。そのうち14試合がドーム球場で行われ、地元大阪の京セラドームで5試合を予定している。

   橋上氏は広島との首位攻防戦に関して「この3連戦は阪神がしっかり踏みとどまったという印象です。ここまで目一杯戦ってきた広島に対して少し余力を残していた阪神が食い止めた感じです」と振り返り次のように解説した。

「オールスター明けてから元々ストロングポイントだった投手陣の状態が良くなってきた。特に抑えの岩崎(優)投手など後ろの方の勝ちパターン投手の内容が非常に良くなってきている。この3連戦で広島の勢いを止めたことで阪神に勢いがついたと思う。阪神にとって広島は不気味な存在だったと思います。投手力の良い同じようなタイプなチームなのでやりづらかったと思う。自力で勢いを止めて勝ち越せたのは大きい」

   さらに「打撃では近本(光司)選手、中野(拓夢)選手の状態が良くなってきている。森下(翔太)選手は打率こそ良くないが広島3連戦でインパクトを残した。攻撃に関しては若干の上積みがみられ、投手陣は状態を含めてある程度整備されつつある」と説明した。

   8月からの長期ロードを控え広島に1ゲーム差をつけて首位を走る。

   現役時代、阪神でプレーした経験を持つ橋上氏は、近年の長期ロードに関して「空調設備が整ったドーム球場が増えたのと、京セラドームの時は自宅から通える。昔はそれこそ『死のロード』と言われていましたが、そういう時代ではない。普段とそれほど変わらない日程だと思います」と解説した。

   そして「今季の阪神は甲子園だけ圧倒的に強い内弁慶ではなくビジターでも勝っている。横浜スタジアムでの相性は悪いがリーグ全チームにそれぞれ勝ち越しているし、ホームとビジターはあまり関係ないでしょう。選手にとって今や長期ロードは乗り越えるべきものでも障害にもなっていないと思います」と続けた。

   夏の甲子園大会終了後の8月29日のDeNA戦から本拠地・甲子園球場に戻ってくる。

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