日本の夏はいつの頃からか35℃以上の「猛暑日」を記録する日も多くなり、「災害級の暑さ」と言われるほどの厳しい季節となりました。
そうした中、Twitter上では猛暑の影響で起きたさまざまな現象や、暑さ対策のアイデアが出てきたりと、暑さにまつわるユニークな話題が尽きることなく盛り上がりをみせています。
ツイートまとめサービスのTogetterが解説する「3分くらいでわかる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」。今回は「猛暑に関する話題」について掘り下げます。
暑さで郵便物の封が開く、サンダルが溶けて火傷するなどさまざまな被害
あるTwitterユーザーは、Twitterの投稿から見つけた、暑さが原因と思われる衝撃の現象の数々をまとめてツイートしていました。その内容は「暑さで蚊やセミが死ぬ」「カラスが熱中症になって落ちてきた」「郵便物の糊が溶けて封が全開された状態で届く」など、驚かされるものばかりです。
猛暑がヤバすぎて『郵便物の封が全開』『サンダルが溶ける』など生活に支障が出始めている報告「アルミレールが熱膨張して土台から浮く」 - Togetter
すると、Twitterではこの投稿に対し「昨日来た封筒が開いていたのはそういうことだったか」「ベランダに置いていたサンダルが溶けていた」などの「被害状況」を報告する反応が集まりました。
このように、暑さがもとで日常生活に支障が出ているという報告は恐らく氷山の一角でしょう。「災害級の暑さ」という表現も大げさではないと感じられます。
エアコンを購入しない高齢者が、買う気になる魔法の言葉がある
熱中症対策のひとつとしてエアコンの使用が推奨されていますが、高齢者はエアコンを使いたがらない人が多いそうです。理由としては老化のため暑さを感じにくくなっていることや、冷たい風を嫌う、電気代が気になるなど、さまざまあるようです。
そうした人たちに対してエアコンの購入をすすめるとき、有効だったという言い回しがTwitterで拡散されました。投稿したTwitterユーザーによると「経験上、エアコンの購入を渋る高齢者に『家が湿気や高温から守られて長持ちしますよ』と言うと、購入に至るケースがあるのだそうです。
渋る高齢者に「家が湿気や高温から守られて長持ちしますよ」と言うと、エアコン購入に至るケースがあるらしい
理由としては、高齢者は自分の健康よりも電気代や住まいの状態といった物理的なことを優先的に考える人が少なからずいるためなのだといいます。
投稿を見たTwitterユーザーからは「言い換えはものすごくいい例だと思う」「今度うちの親にもこう言ってみよう」などの反応が。また、この他にも高齢者がエアコンを使うようになった声掛けとして「文鳥のためにエアコンつけて」「『NHK(の番組)でエアコンをつけろ』と言ってると伝えたら少し使うようになった」といった体験談も投稿されていました。
台湾メディアも「東京爆熱」と報じる 昔はこんなに暑くなかったのに...
東京の猛暑は海外でも伝えられており、台湾のニュースを見たTwitterユーザーが「東京爆熱」という言葉で報道されていたことを投稿していました。さらにその番組では「インドより暑い」「日本に行く人は気をつけて」とも言われていたそうです。
台湾のニュースで『東京爆熱!インドより暑い』と報じられている模様→マジで日本のほうが暑い...と悲鳴「"爆熱"いいね」- Togetter
投稿を見たTwitterユーザーからは「中国語で書かれているのになぜか伝わる」「爆熱という言葉の響きがいい」など「爆熱」という言葉を面白がる反応が集まりました。
日本より気温が高いはずの台湾でも驚きの暑さですが、日本の気温は約30年前と現在で大きく違っています。
「昔はこんなに暑くなかった」と思ったTwitterユーザーがある地域の1995年7月の天気を確認したところ、気温はほとんどの日で30℃以下。また、気象庁が公開している資料「日本の年平均気温偏差の経年変化(1898?2022年)」によると、長期的には100年あたり1.30℃の割合で上昇しているとあり、気温は少しずつ高くなっていることがわかります。
「昔はこんなに暑くなかった」というがここで1995年の気温を見てみましょう「32度で猛暑」「エアコンを使わなくても生きていけた」 - Togetter
30年前の様子を知るTwitterユーザーは「うちの親も、昔はこんなに暑くなかったとよく言ってる」「『宿題は朝の涼しいうちに』って今は言えない」「昔の東京の気温、今の札幌くらいなのでは」と口々に、かつての日本が今よりも涼しかったことを語っていました。
「日傘」を男性も恥ずかしがらずに使おうという声
かつては、日中に出歩く際に日傘を使う人の多くは女性、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
経営コンサルタントの男性は日傘を使うようになったことで「今日のような暑さでも断然涼しくなる」「最高気温が40度を超える世界では男の日傘を恥じている場合ではありません」とTwitterで発言。この投稿を契機に、男性が使うのにおすすめの商品や、男性の日傘使用についての議論が湧き上がったことがありました。
最近日傘を買った男性「断然涼しくなる 男の日傘を恥じている場合ではない」→オススメ日傘や男性の日傘使用について意見が集まる - Togetter
すでに日傘を使っているという男性たちからは「僕も数年前から使っています」「かく汗の量が半分になった」「数年前からゴルフ用のものをつかっているが、快適」など、日傘使用のメリットを述べるツイートが多く集まりました。
いっぽう「日傘よりは帽子派かな」「菅笠(すげがさ)もいいのでは」など、別のアイテムがいいという人や、中には手が塞がることと、持ち運びが面倒だという理由から「男は日傘を差して歩くのが好きではない」と持論を述べる人も。
しかし全体的には性別など無関係に、日傘利用をおすすめする意見が中心でした。日本の猛暑はいつの間にか、持ち物に対するジェンダーイメージの変化を引き起こしていたようです。
Twitterに投稿された数々の「暑さ」に関するエピソードには、暑さから自分や親しい人を守るためのヒントやアイデアが見えています。ぜひ、涼しい部屋でチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。
【まとめ一覧】
猛暑がヤバすぎて『郵便物の封が全開』『サンダルが溶ける』など生活に支障が出始めている報告「アルミレールが熱膨張して土台から浮く」 - Togetter
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