「ファミリーガバナンス」も必要
18日、ビッグモーターは「コーポレートガバナンスの機能不全」があったとし、社外取締役を迎え入れると発表したが、近藤教授は、「上場していない企業かつこれだけ大きな会社で、社外取締役もいなかったということで、客観的な視点で監視ができなかったというコーポレートガバナンスの問題はある」としつつも、ファミリービジネスにおいては「ファミリーガバナンス」も必要になってくるという。
ファミリーガバナンスとは「ファミリーの価値観や『ファミリーでこういう取り組みをしますよ』という、企業でいう経営理念や企業理念みたいなもの」とし、「それに関係してファミリーの企業への関与の方法やファミリーの会議の運営方法、株や資産の保有方法を決めていく」とした。
近藤教授は、兼重親子の資産管理会社であるビッグアセットがいまだビッグモーターの株を100%保有していると報じられていることに触れ、「兼重前社長の影響力は100%残っている。ファミリーガバナンスという仕組みを入れていかないと、再発する可能性はすごく高い」とした。