脳科学者の茂木健一郎氏が2023年7月27日にX(旧ツイッター)を更新。保険金不正請求問題で揺れている中古車販売大手・ビッグモーターの和泉伸二新社長が従業員にLINEの削除を指示したことに触れ、批判した。
「理解不能」「適切な使い方を考えるべき」
保険金不正請求などの問題とともに、LINEを通じたパワハラも問題視されていたビッグモーター。しかし、25日に行われた兼重宏行前社長の記者会見後、和泉新社長がLINEアカウントを削除するよう指示していたことが判明。
和泉新社長は26日に国交省でヒアリングを受けたあとに報道陣の取材に応じ、LINE削除指示について「縛るのはやめようと、風土改革を本気でやっていくよということなので」と意図を説明。証拠隠滅を図るためではないとした。
この和泉新社長の行動について茂木氏はXで「会社立て直しの『施策』として、全社員にLINEのアカウントの削除を求めるというセンスは、理解不能」とバッサリ。「適切な使い方を考えるべきで、ツール自体を無くすというのは現代における技術リテラシーがゼロ」と苦言を呈した。
さらに茂木氏は、「どうせ連絡手段としてLINEが必要だから再インストールとなるに決まっている」と懸念をあらわにした。和泉新社長は「元々は営業支援システムがあり、社員同士の連絡ができるツールがありますので今使っています」とも説明している。
なお、茂木氏は26日にもXでビッグモーターのLINE削除について、「証拠隠滅ととられるというごく当たり前の発想がない時点で、一体どういうことか、何も考えていないんじゃないかと驚くしかない」と批判。「なぜこれが本気の改革になるのか、理解不能。だいじょうぶなんだろうか。。。」とつづっていた。