ラップバトル企画「暴力シーン」に批判続出も... Zeebra「全部分かってやってんだから心配すな」

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   予告動画に出演者同士の暴力シーンが映っていたことで批判が続出しているフリースタイルラップの新企画「FREE STYLE LEAGUE」(FSL)トライアウトをめぐり、チェアマンのラッパー・Zeebraさんが2023年7月27日、ツイッター(X)で声明を出した。

  • FREE STYLE LEAGUE公式ツイッター(X)より
    FREE STYLE LEAGUE公式ツイッター(X)より
  • FREE STYLE LEAGUE公式ツイッター(X)より

「排他的で非寛容になりつつあるこの業界を変えなければいけない、という想い」

   物議を醸していたのは、ラッパーのフリースタイルのプロリーグ化を掲げるプロジェクト「FSL)に先駆けて公開された新企画「FSL トライアウト」の一部を映した動画だ。

   公開された動画では、「人生を変えたい奴らのFSL出場をかけた戦い」「巻き起こる波乱」などのテロップとともに、トライアウトに集った出演者が言い争うシーンのほかに、激しくつかみ合う場面もあった。

   ヒップホップのイメージを下げるような過激な演出だとして、ファンだけでなく、人気ラッパーからも疑問視する意見があがっていた。

   こうした反応を受け、チェアマンをつとめるラッパーのZeebraさんは27日、「これからも皆さんの忌憚ないご意見お待ちしてます」としてツイッターで声明を公開した。

   Zeebraさんは「MCバトルだけでも食べていける人を増やしたい、MCバトルを多くの人に知ってもらいたい、そのためには一部の人かもしれないですが排他的で非寛容になりつつあるこの業界を変えなければいけない、という想い」があるとして、著名なMCバトルやラップ番組を作る制作会社とともに企画を進めてきたとした。

   多くの協力者とは「MCバトルを野球やサッカーのようにメジャーにしていくのであれば、今のHIPHOPファンの小さな分母を取り合うのではなく、母集団そのものを大きくする動きにしていこう」という意見で一致しているという。

   批判については「理解できます。そしてその気持ちもよくわかってるつもりです」とした上で、今までのMCバトルにはなかった取り組みについて賛否を受け修正・改善を続けてきたとした。

「実際にチーム内でも賛成反対派に別れて、激しく議論になった事実もあります」

   FSLトライアウトもそうした新しい取り組みのひとつだとし、「今までMCバトルに触れてこなかった人たちが興味を抱いてもらえるきっかけになれば」との思いがあるという。「課題や改善点も大きいのは自覚してます。実際にチーム内でも賛成反対派に別れて、激しく議論になった事実もあります」としつつ、「これからも本当にこの業界をよくしたいと考えてくれるファンの方々の声を大切にしながら修正、改善、そして挑戦をしていくつもり」とした。

   今後も新たな取り組みをスタートさせる予定があることから、「裾野を広げる過程の中で、現在の業界のあり方や常識を大切に考えてくれるヘッズのみんなやファンからは批判を受ける事もあると思います」。ヒップホップファンやラッパーに向け、「今後とも応援やご意見を聞かせてください」と呼びかけた。

   Zeebraさんは、その後の投稿で「ヒップホップというカルチャーが許容する幅の広さ。そこも大きな魅力です」と主張。自身の投稿を引用し「つうかこの深さは多分あんま分かる人居ないと思う」とつづった。

   さらに「だからまあ、全部分かってやってんだから心配すなって話。俺は俺の思う事仲間と頑張るし、たとえ万が一俺が失敗した所で揺らぐ程シーンは柔じゃない」と挑発的なコメントを残している。

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