会見での発言は
ビッグモーターは23年7月18日に公式サイトで、特別調査委員会の報告書を公開している。発表によると、同社は22年6月に損保ジャパン、三井住友海上火災保険、東京海上日動火災保険の3社連名で、不適切な保険金請求の実態調査を要請された。当初は、現場レベルでの経験不足や技術拙劣などを原因とする旨を報告したという。
これらを真因とした理由について、兼重氏は今回の会見で、「そんな事はないだろうという認識の甘さから対応が非常に遅れて。その時にしっかりと、このような特別調査委員会の調査をかけておけば、また状況は変わったかなと」と答え、「本当みなさんにご迷惑をおかけした」と反省した。
何をどう調査したかと追及されると、「そのあたりのやり取りを全く認識していないというのが、もう本当お恥ずかしい話ですけど、現実です」と述べた。
ビッグモーターの報告を受けて損保3社とも同社への事故車紹介を停止するなか、損保ジャパンに関しては22年7月下旬に再開し9月に再停止していた、と各メディアが報じている。会見では報道陣から、兼重氏が22年7月11日に損保ジャパンを訪問していたとして質問が出た。
兼重氏は訪問の趣旨を、「あの時は記事で書かれ、損保ジャパンさんだけが入庫の紹介を始めたということで、そのお礼、ですかね」とし、下記のように説明していた。
「事故車の紹介をしていただけたということは、そちらの調査も完了して、疑いが晴れる、ちょっと語弊があるかも分かりませんけど、そうだったんじゃないかなということで、ありがとうございましたというような話で伺ったと思います」