1試合4併殺の拙攻で「19年ぶり屈辱」 甲子園5連敗の巨人、継投策にも疑問の声が

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   巨人が2023年7月25日の阪神戦(甲子園)に敗れ、借金生活に逆戻り。同シーズン中では19年ぶりとなる甲子園での阪神戦5連敗を喫した。

  • 原辰徳監督(編集部撮影)
    原辰徳監督(編集部撮影)
  • 原辰徳監督(編集部撮影)

「堀田をあの場面に投入するのは...」

   今季の戦いぶりを象徴する試合展開だった。打線が相手を上回る9安打を放ちながら、4併殺と拙攻で本塁が遠い。

   初回無死一塁で梶谷隆幸が遊ゴロ併殺打、1点を勝ち越した5回にさらに1死一、二塁で、大城卓三が一ゴロ併殺打に倒れた。逆転された直後の7回も1死一、二塁と一打逆転の好機を作ったが、秋広優人が二ゴロ併殺打と試合の主導権を奪い返せない。

   2点ビハインドの9回無死一塁の好機も、岸田行倫が遊ゴロ併殺打で万事休す。2得点に終わった。

   投手陣は先発の菅野智之が5回まで1失点と粘ったが、6回に大山悠輔に逆転2ランを被弾。1点ビハインドの7回に堀田賢慎が今季初登板で救援したが、1死から近本光司、中野拓夢に連続四球を与えて降板と力を出し切れない。三上朋也がマウンドに上がったが、大山に4点目の適時打を浴びた。

   スポーツ紙デスクは「今季初登板の堀田をあの場面に投入するのは、荷が重いように感じました。首位・阪神相手に負けられない試合であることを考えると、経験値のある投手や好投を続けている菊地大稀をつぎ込んでも良かった。結果論になりますが、ちょっと悔いが残る継投策ですね」と首をかしげる。

   堀田が好投すればやり玉に上がらなかったかもしれない。投手に疲れが出る勝負の夏場は、継投策が勝負のカギを握る。阪神と6.5ゲーム差に開いた。今季の対戦成績は3勝8敗1分。直接対決で叩かなければ、V奪回への道筋は見えてこない。(中町顕吾)

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