日本維新の会の馬場伸幸代表が共産党について「なくなったらいい政党」、立憲民主党について「いらっしゃっても日本は何も良くならない」などと発言し、立憲の岡田克也幹事長が2023年7月25日の記者会見で「恥ずかしい話」だと批判した。
岡田氏にとると、これまでは「同じ野党だから、あんまりギクシャクしたくないな」という気持ちもあり、「なるべくムキになって反論しないようにはしてきた」が、ついに堪忍袋の緒が切れた形で、立憲に関する発言を含めて撤回を求めた。
「公党のトップとして度が過ぎているとは思いますね」
馬場氏の発言は7月23日配信の「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA)の中で出た。立憲からすれば維新は「第2自民党」のような存在だ、という出演者からの指摘に対して、「『第1自民党』と『第2自民党』でいいんですよね」と応じ、両者が改革合戦を行うことで政治が良くなる、などと話した。その中で立憲について「いらっしゃっても日本は何も良くならない」、共産党について「なくなったらいい政党」と述べた。
共産党の小池晃書記局長は7月24日の記者会見で「存在そのものを否定している。これは民主主義の否定。こういう発言は断じて許すわけにはいかない」と反発。岡田氏もこれに同調した。
「我々は大人なので...、馬場さんのいろんな発言、統一地方選の間もありました、そういうものは、なるべくムキになって反論しないようにはしてきました。同じ野党だから、あんまりギクシャクしたくないな、という気持ちもありました。ただ、公党のトップとして度が過ぎているとは思いますね。特に『ないほうがいい』とかね、そりゃ、共産党の小池さんがおっしゃるのも、もっともだと思います。別に共産党だから言っているわけではなくて、我々だって言われたら猛然と反発しますよ」
さまざまな違いがある中で一致点を見つけていくのが「民主主義の最も基本のところ」で、馬場氏の発言は「まったくそのことが分かっていない」と指摘。発言の撤回を求めた上で「恥ずかしい話だと思う」と話した。