損害保険会社に保険金を不正請求した中古車販売大手のビッグモーター（東京都港区）の兼重宏行社長が2023年7月25日、東京都内で記者会見を開いた。
兼重社長は、不正を巡るメディアの影響力について言及し、ネットでは批判的な声が相次いでいる。
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ビッグモータ―（写真：つのだよしお/アフロ） -
ビッグモーター公式サイトより（編集部加工）
「今回はびっくりしました。メディアの力は凄いなと」
兼重社長は、不正が事業に与えた影響について問われ、「どこですかね、1000人くらい辞めていると（編注：不祥事で社員が短期間に1000人辞めたと報じた「日刊自動車新聞」を指すとみられる）。辞めた人間の数は数えたことないのですが、社員の総数は6000人で上下して横ばいですので、ほとんど変わっていないという状況です」とコメント。
「今回はびっくりしました。メディアの力は凄いなと。影響力が半端じゃないなと物凄く感じました。（ただ）確かに売り上げがゼロになるとか、そういうことはないですが。私どもは、昔からご支持いただいているお客様がたくさんいますから、影響はあるはあるのですが一定の収益は確保できております」と、メディアの影響力に言及しつつ、顧客との強固な結びつきを強調した。
こうした兼重社長の発言に対し、ネットでは「『大したことしてないのにメディアが煽ったからこうなった』みたいに言ってるのと同じだぞ。でも多分これが本心なんだろうけど」「あんたがやったことが凄いんだよ」「言い逃れが酷い」「他人事だけど大丈夫か？」などと批判する声が相次いでいる。