プロボクシングの元世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、30)が2023年7月25日に東京有明アリーナでWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、29)に挑戦する。無敗同士の一戦が世界的な注目を集める中、日本ボクシング界では元世界王者や現役世界王者がそれぞれユーチューブで試合を予想している。
具志堅氏「井上は最高のコンディションで来ると思う」
井上の同級生でアマチュア時代から親交のある世界2階級制覇の京口紘人(ワタナベ、29)は、7月22日に公開したユーチューブで「井上は今回の試合、過去一番のコンディションで臨むと思う」と期待を寄せ、独自の視点で試合内容を予想した。
「そんなに簡単じゃないと思う。ライトフライ級からスーパーフライ級に上げた時以上に難しくなると思っている。フルトンがめちゃくちゃスペシャルなチャンピオンだと思っている。過去一番だと思っている。(ノニト)ドネア以上だと」
そして「僅差でもいいから判定で勝ってほしい」と願いを込めつつ、「圧勝KO勝ちはないと思う」との見解を示した。
男子の世界王座防衛日本記録を持つ元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏(68)は7月24日にユーチューブを更新し、「スーパーバンタム級に行っても筋肉が締まっている。最高のコンディションで来ると思う」と、井上の仕上がりぶりに太鼓判を押し次のように続けた。
竹原慎二氏「6ラウンド以内のKO」
「中盤あたり7回、8回ぐらいまでには決着がつくような気がする。スピードとパンチ力はバンタムと一緒くらいじゃないかと思う。(階級を)上げてもスピードは落ちないと思います。ただ(階級を)上げて最初の試合が世界タイトルマッチですからそれはちょっと不安。ゴングが鳴ってから両者がどういう考えを持つか。総合的に考えれば井上チャンピオンが有利じゃないかと思いますね」
元世界王者の畑山隆則氏(47)、竹原慎二氏(51)、渡嘉敷勝男氏(62)は7月24日に公開したユーチューブで共演し、いずれも井上の圧勝を予想した。
竹原氏は井上がボディーで「6ラウンド以内のKO」とし、渡嘉敷氏は「9回KO。前半にあるかもしれないけどダウンくらいだ。そこは持ちこたえて9回いくかな」と終盤KOを予想。そして畑山氏は「(フルトンが)1発ダウン食ったら終わると思う。相手が井上ちゃんのパンチにブルっちゃうと思う。ブルっちゃって『これはもう勝てないな』と思っちゃうと思います。1回倒されたら」との見解を示した。
元WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志氏(43)が7月23日に公開したユーチューブに出演したWBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(M.T、25)は、「井上選手のKO勝ち。中盤から後半にかけて」と予想した。
日本ボクシング界からは井上勝利を支持する声が多数で、そのほとんどがKOを予想した。