プロボクシングの元世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋、30）が2023年7月25日に東京・有明アリーナでWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン（米国、29）に挑戦する。井上は24勝（21KO）、フルトンは21勝（8KO）と無敗同士の一戦となる。
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井上尚弥選手（写真：山口フィニート裕朗/アフロ）
「井上は今までジャブの差し合いで負けたことがない」
井上、フルトンともにプロキャリア最強となる相手を迎えてのタイトル戦となり、世界的注目を集めている。井上の強打がさく裂するのか、それとも体格で上回るフルトンがアウトボクシングで封じるのか。J-CASTニュースは、数々の世界戦を手掛けてきたTMKジムの金平桂一郎会長（57）に勝負の行方を占ってもらった。
井上のプロデビューから試合を見てきたという金平会長は、フルトン戦においてもこれまで通りに井上がいかんなく実力を発揮するとした。階級をスーパーバンタム級に上げても井上の強打は健在だと指摘し、「終盤KOもしくは判定で井上選手が勝つと思います」と予想した。
一方でフルトンに全くチャンスがないわけではないとし、「可能性は低い」と前置きした上でフルトン勝利のシナリオに言及した。
「フルトン選手に必要なのは1ラウンド目のジャブの差し合いで勝つことです。リズムに乗ってフットワークを駆使してスピードのあるジャブを当てることができればその先がみえてくるでしょう。井上選手は今までジャブの差し合いで負けたことがありません。ジャブで井上選手の焦りを誘う展開に持ち込むことが勝利への最初のポイントになるでしょう」