Twitterで盛り上がる「学校教育は何の役に立つ?」議論 反響呼んだある小学校長の切り返しとは

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   Twitterでは学問、学力にまつわるトピックスが定期的に拡散されます。中でもおなじみのトピックは「学校の勉強は何の役に立つのか?」という問いです。

   この場合の「学校の勉強」とは、主に小・中・高等学校で経験する勉強のことを指しています。学生時代に、誰もが一度は「将来これが何の役に立つんだろう」という疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。

   Twitterでは、大人になってからの経験から「学校の勉強の意義」についてさまざまな角度で再確認する話が注目されやすい傾向にあります。

   ツイートまとめサービスのTogetterが解説する「3分くらいでわかる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」。今回は「学校の勉強の意義」について掘り下げます。

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「部品の余りは異常事態」が理解できない人の話

   まずは、学校で習った基礎科目の内容をダイレクトに活用するシーンでの話題から。

   イラストレーターであり、小説家でもある47AgDragon(しるどら)さんが投稿した「四則計算の掛け算や割り算ができない人と話したときに、学校の勉強を社会で使うシーンで困ることを痛感した」というエピソードが注目されました。

   例えば「50個の部品を1台に2個ずつ取り付ける」というシチュエーションで、四則計算を理解していると「正常に取り付ければ25台で部品が無くなるので、もし余った場合は取りつけ忘れなどの異常が発生している」と理解できるはずです。

   ところが、四則計算ができない人だと、仮に部品が余ってしまっても「余ってなにか問題あるんですか?別にいいじゃないですか」とその異常に気付くことができないといいます。

「学校の勉強は社会のどこで使うのか」というが四則計算が出来ない人と話してみたら必要性を痛感した話 - Togetter

   投稿を見たTwitterユーザーからは、「前の職場では部品や部材の計算できなくて余計に注文してた人がいた」といった同様の体験や、「三角関数や平方根を何の役に立つのだと思いながら勉強してたけど、仕事で使うシーンが来てやっててよかったと思った」といった反応が寄せられました。

   学校の勉強をしっかりやったというベースがあるかどうかが、社会に出てからの仕事や生活でのコミュニケーションに影響をもたらすこともあるとわかる例です。

学校教育の成果とは?と問われた小学校長の答え

   大人になって当たり前のように使っているスキルが、実は「学校教育の賜物だった」と気付くケースもあります。

   ある小学校の校長先生が、学校教育にやや批判的なスタンスの記者から「学校教育の成果とは」と問われ、「あなたがインタビューで話したり聞いたりすること、メモを書くこと、要旨をまとめたり文章を添削をしたりすることも学校教育の成果では?」と返した、そんな体験談が反響を呼びました。

   投稿したのは、その学校で教員を務めるTwitterユーザー。記者は校長先生の返事を受けて「確かに、小学校で習った国語の力ですね」と納得していたそうです。

「学校教育の成果とは何か?」と学校教育に批判的な記者から聞かれてとある校長先生の返した答えがめちゃくちゃシビれるものだった話 - Togetter

   投稿を見た人からも「識字率が高い社会じゃないと記者なんて仕事にならないよね」「学校教育の成果とは、卒業後にそれを活かして生活しているかどうか」と納得する声があがりました。

武井壮さんが「スポーツで食べるから学校の勉強なんて」を一刀両断

   学校の勉強に取り組む姿勢が、勉強以外の領域での取り組みともリンクする可能性も忘れてはならないポイントです。

   タレントで元陸上競技選手の武井壮さんが「スポーツで食べていくから学校の勉強なんてどうでもいいですよね?」という声に対する持論を述べたツイートが注目されました。

   武井さんは学校の勉強の「必要な知識を他の生徒より手にすればトップが取れる」という性質をあげ、「(学校の勉強のように)戦うルールと相手が分かってて負けるやつなんてスポーツでも勝てねえよ」と一刀両断しました。

武井壮さん「スポーツで食べていくから学校の勉強なんてどうでもいい」という声を一刀両断「スポーツだけが勝負じゃねえ」 - Togetter

   さらに「学校のスポーツも勉強も『しなくてもいい』もんじゃねえよ。やればやるだけ人生のプラスになる武器になんだよ」とも書いており、スポーツだけでなく、学歴や人間性、人間関係などさまざまな要素の総合点によって進む道が決まっていくのだと述べています。

   武井さんのツイートに対しては「知識を得る努力が出来ない人はスポーツでも勝てないよ。大概のスポーツは頭脳戦」「オリンピック見てると、医者とか研究者と両立してる選手とか珍しくないもんなあ」といった反応が。もちろん若い選手がスポーツに専念したいという気持ちは理解できる、という声もありつつも、やはり「どの道を選ぶにしても学校の勉強はやっておくにこしたことはない」と考える人が多いようです。

   Twitterでの「学校の勉強の意義」についての話題を見ると、将来的に学んだ科目の知識をダイレクトに活用できるケース、学ぶプロセスを通じて間接的に役に立つケースなど、さまざまな角度で論じられていることが分かります。

   もちろん、これらのツイートの大半は「学校教育を終えた大人」によるもの。もし、自分の子どもや教え子などから「学校の勉強は何の役に立つの?」と聞かれて答えに困った時は、Twitterの事例をたどると、回答のヒントが見つかるかもしれません。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。

【まとめ一覧】

「学校の勉強は社会のどこで使うのか」というが四則計算が出来ない人と話してみたら必要性を痛感した話 - Togetter

「学校教育の成果とは何か?」と学校教育に批判的な記者から聞かれてとある校長先生の返した答えがめちゃくちゃシビれるものだった話 - Togetter

武井壮さん「スポーツで食べていくから学校の勉強なんてどうでもいい」という声を一刀両断「スポーツだけが勝負じゃねえ」 - Togetter

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