「このアーティストは素晴らしい」主演ラッセル・クロウ激賞 「ヴァチカンのエクソシスト」日本でファンアート続出...映画Pも驚愕

プロデューサー「この映画に関わった者全員が驚かされている」

   取材に対しカッツプロデューサーは21日、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントを通じて、日本語と英語で次のように答えた。(引用は全て原文ママ)

「ファンアートを制作するクリエイターたちの才能と情熱には、この映画に関わった者全員が驚かされていると言っても過言ではありません。
It's no exaggeration to say that everyone involved in this film has been blown away by the talent and passion of the creators behind the fan art.」

   カッツプロデューサーは「X-MEN」や「スネーク・フライト」「フレディVSジェイソン」など数々の映画に携わってきたというが、「それらの経験はどれも、先週の経験(編集部注:多数のファンアートが寄せられた出来事)に匹敵するものではありません」と語る。ファンアート投稿者の技術力や職人技を誇らしく思うと同時に羨ましく感じているという。ファンアートの作家たちに対し、作家自身のファンも獲得してほしいと強く願う。

「この時点で、これは彼らの映画であり、もはや私たちの映画ではありません。私たちは彼らのファンになりました。
At this point, this is their movie, no longer ours. We became their fans.」

   流ちょうに日本語で答えるカッツプロデューサーは、幼いころから日本のプロレスファンだったという。日本語の授業があるデトロイトの高校に入学し、恩師の先生のもとで学びを深めたと明かす。

「私も15歳のとき、この授業で日本のプロレスに関するレポートを書きました。実は私の同級生の一人が今家族で大阪に住んでいます。これらのクラスは、プロレスとビデオゲームへの私の愛と相まって、言語を練習するのに役立ちました。
When I was 15, I also wrote a report on Japanese professional wrestling in this class. Actually, one of my classmates is now living in Osaka with his family. These classes, combined with my love of professional wrestling and video games, helped me practice the language.」

   カッツプロデューサーを物語るには、アントニオ猪木さん、ジャイアント馬場さん、力道山さんの存在が不可欠だ。彼らのグッズを自宅に並べながら、「日本は私の一部」に感じていると熱弁する。

「現在、世界の映画ビジネスを取り巻く環境は極めて厳しいものとなっております。地元の映画館をサポートすることがこれまで以上に重要になっています。この映画のファンの情熱と闘争心は、この映画に取り組んだチームにインスピレーションを与えます。私たちは今、これがあなたの映画だと心から感じています。私たち映画制作者は今やオタクです。
Japanese fans, we love you. Currently, the environment surrounding the world film business is extremely severe. Supporting local cinemas is more important than ever. The passion and fighting spirit of the fans of this film inspires the team that worked on it. We now truly feel that this is your movie. We filmmakers are geeks now.」

   ファンからの温かい応援は、苦境に置かれた映画関係者を鼓舞する。ソニー・ピクチャーズ エンタテイメントも取材に対し、「日本の皆さんのファンアートや作品へのポジティブな感想がツイッターで増えて、口コミが拡がっております。興行収入も順調に伸ばしており、大変ありがたい現象です」と述べる。

   カッツプロデューサーは日本のファンに対し「私たちはあなたを愛しています、そしてさらなる冒険が待っています!」と呼び掛けた。

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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